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アプリックス、IoTセキュリティスキャナーGumwheelの提供開始

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株式会社アプリックス(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:長橋賢吾)は、ネットワークに接続された IoT(Internet of Things)機器をまとめてスキャンし、セキュリティリスクがある機器を検出するソフトウェア「Gumwheel(ガムホイール)」を開発し、2017年5月から提供開始することを発表した。

近年、IoT 機器の数は世界中で爆発的に増えており、ICT アドバイザリ企業 Gartner, Inc.は、2016年に63億8千万台だったIoT機器の数は、2017年には83億8千万台、2020年には204億台を超すと予想している。

IoT機器の普及に伴い、IoT機器のセキュリティ問題が大きく取り上げられるようになってきており、IoT機器に感染するマルウェア「Mirai」は、2016年に史上最大規模のDDoS攻撃を行った。
サイバーセキュリティ企業McAfee LLCは、2016年末までに250万台のIoT機器が「Mirai」に感染し、1分あたり約5台のIoT機器のIPアドレスが「Mirai」ボットネットに追加されていたと推定している。
アプリックスでは、2013年からなりすまし防止機能、暗号化通信技術、電子認証など、IoT機器に対応したセキュリティ製品をいち早く提供しており、それらで培った技術や経験を活かし、今回アプリックスが開発した製品が「Gumwheel」である。

IoT機器は、メモリ容量やCPUの性能が限られているうえ、PCのように専用のソフトウェアをインストールしてマルウェアを駆除するといったことが困難、そこでGumwheelでは「検出」のみに機能を絞り、スキャンの結果リスクが検出された機器は、ユーザー自身がネットワークから切断して対処するというシンプルな使用方法とした。
GumwheelはGo言語で開発されており、LinuxやWindowsが動作するPCなどにインストールし、ネットワークにつなげば即スキャン開始できる。IoT機器側での準備は必要ない。

ビジネスの現場では、製品の保守、商品在庫や消耗品の管理、設備の監視などでIoT機器が便利に使われ、機器から集められたビッグデータがマーケティング、生産性向上、業務改善などに役立てられており、IoT化の波は、スマート工場、スマートシティ、スマート農場といった形でも広がっている。
Gumwheelは対象の IoT 機器や導入場所を選ばず、簡単に使うことができる手軽さが特長で、増え続けるIoT機器のセキュリティ対策が急務となっている中、GumwheelはIoT化済みまたはIoT化を予定している企業のセキュリティ対策をサポートしている。