サイバーセキュリティ企業McAfee LLCは、2016年末までに250万台のIoT機器が「Mirai」に感染し、1分あたり約5台のIoT機器のIPアドレスが「Mirai」ボットネットに追加されていたと推定している。
アプリックスでは、2013年からなりすまし防止機能、暗号化通信技術、電子認証など、IoT機器に対応したセキュリティ製品をいち早く提供しており、それらで培った技術や経験を活かし、今回アプリックスが開発した製品が「Gumwheel」である。
IoT機器は、メモリ容量やCPUの性能が限られているうえ、PCのように専用のソフトウェアをインストールしてマルウェアを駆除するといったことが困難、そこでGumwheelでは「検出」のみに機能を絞り、スキャンの結果リスクが検出された機器は、ユーザー自身がネットワークから切断して対処するというシンプルな使用方法とした。
GumwheelはGo言語で開発されており、LinuxやWindowsが動作するPCなどにインストールし、ネットワークにつなげば即スキャン開始できる。IoT機器側での準備は必要ない。
ビジネスの現場では、製品の保守、商品在庫や消耗品の管理、設備の監視などでIoT機器が便利に使われ、機器から集められたビッグデータがマーケティング、生産性向上、業務改善などに役立てられており、IoT化の波は、スマート工場、スマートシティ、スマート農場といった形でも広がっている。
Gumwheelは対象の IoT 機器や導入場所を選ばず、簡単に使うことができる手軽さが特長で、増え続けるIoT機器のセキュリティ対策が急務となっている中、GumwheelはIoT化済みまたはIoT化を予定している企業のセキュリティ対策をサポートしている。