テクノロジーベンチャーのグリッド、富士通とAIサービスの共同開発で協業

富士通は、30年以上にわたって蓄積してきたAIに関する知見および技術を「Zinrai」として体系化し、お客様のAI活用を支援するプラットフォーム「FUJITSU AI Solution Zinraiプラットフォームサービス」として提供するとともに、優れたAI技術を持つ企業とのパートナーシップに基づく、エコシステムの拡大に積極的に取り組んでいる。
「ReNom」は、グリッドが開発した深層学習アルゴリズムや最適化アルゴリズム、生成モデルなどの、実用性の高い様々なアルゴリズムをライブラリーとして備えた、AI開発のためのフレームワークであり、複雑なプログラミングをせずに、必要とするライブラリーを組み合わせるだけで専門家でなくても容易にAIを構築することができるため、目的ごとにAIを一から構築する場合に比べ、構築期間を4割以上短縮することが可能となる。
今回の合意に基づき、両社は4月より、お客様のAIを活用したシステムの構築における「ReNom」の活用を開始。
さらに、富士通の持つAI技術「Zinrai」とグリッドの「ReNom」を組み合わせた新たなサービスを共同開発し、クラウドサービスとオンプレミスで提供する「Zinraiプラットフォームサービス」の一部として富士通が提供している。
また、本協業による相互のビジネス拡大を目指し、商談の共同推進やAIに関する知見、ノウハウの共有に向けた積極的な人材交流を検討している。
両社は今後、グリッドが持つ機械学習/深層学習に関する技術やノウハウと、富士通の国内最大規模の顧客基盤やAIを含むICTの総合力を組み合わせた多彩なサービスの提供を通じて、製造業や流通業をはじめとする様々な分野のお客様の業務変革、新規ビジネスの創出に貢献していく。
なお今回の協業は、富士通がオープンイノベーションの取り組みの一環として、富士通の事業部門とベンチャー企業とのマッチングの機会を提供する「MataArc(メタアーク)ベンチャープログラム」の第3期における成果の1つである。
