生成AIの認知率と利用率の変化今回の調査結果によると、生成AIの認知率は3か月前と比較して1.0ポイント、利用経験率は0.3ポイントの上昇に留まりました。具体的には、「知っている」と回答した人は72.1%で、2024年2月の71.1%と比較して1.0ポイント増加しました。昨年11月と今年2月の調査では7.5ポイント増加しており、今回の増加幅は小さく停滞気味と言えます。利用状況についても、「使ったことがある」と回答した人は33.8%で、2月の33.5%と比較してわずか0.3ポイントの増加に留まりました。最も利用されている生成AIツールとその動向生成AIツールの利用状況について調査したところ、「ChatGPT」が最も利用されている生成AIツールであり、61.8%の回答者が利用していると答えました。「ChatGPT」は3か月前と比較して13.4ポイント増加し、他のツールの利用率が減少する中で顕著な増加を見せました。この増加は、2024年5月13日に発表された新モデル「GPT-4o」の影響と考えられます。この新モデルは、応答速度の向上や日本語能力の向上、API利用料金の半減などの大幅なアップデートがあり、利用者の増加を促したと見られます。GMOリサーチ&AI株式会社は、国内モニターパネル「JAPAN Cloud Panel」のモニター1,105人を対象にAIトレンドに関する調査を実施しました。調査結果によると、生成AIの認知率と利用経験率はそれぞれ1.0ポイント、0.3ポイントの増加に留まりました。一方で、最も利用されている生成AIツール「ChatGPT」は61.8%の利用率を記録し、3か月前より13.4ポイント増加しました。新モデル「GPT-4o」の発表が利用増加の一因と考えられます。勤務先での生成AI活用に対して肯定的な意見は否定的な意見の2倍以上であり、取引先での生成AI活用にも32.5%が好感を抱いていることが分かりました。