最初の取り組みとして、仮想通貨の不正アドレスを検知するシステムの導入に着手する。仮想通貨の送金時に不正アドレスを検知するシステムの導入は、国内の仮想通貨ウォレットとしては、初めての試みとなる。パートナーシップを通じて提供する機能Gincoで送金・決済・投資などを行う際に、仮想通貨を不正に利用するアドレスを事前に検知し送金を防止するシステムを、今年9月の実装を目指して開発する。このシステムでは、Sentinel Protocolが提供する分散型の危険性評価データベース(TRDB、Threat Reputation Database)を利用し、宛先が不正送金に関与している可能性の高いアドレスであった場合、送金前に警告を表示することで、利用者が詐欺の被害に遭ったり、誤って不正送金に巻き込まれてしまう事態を未然に防ぐ。また、たとえ過去に不正を行ったことのないアドレスでも、悪質行為を行うことで利用者に被害を与えた場合は、利用者はそのアドレスをGincoからSentinel Protocolに告発することで、報酬を得ることが可能となる。Sentinel ProtocolとはSentinel Protocolは、ブロックチェーン上で、集合的にセキュリティ・インテリジェンスのエコシステムを実現した、世界初のプロジェクト。Sentinel Protocolの提供するプラットフォームは、ハッキングや詐欺に対して、リアルタイムに対処しつつ、永続的に分析を行う。このプラットフォーム上では、ユーザーからの危険性報告を元に、サイバーセキュリティの専門家とAIによって、アドレスの危険性に関するデータが収集・共有されるデータベースが構築される。Sentinel Protocolは、仮想通貨の取引所や、ウォレットの開発者であれば、APIを通して直接統合することができる。セキュリティの専門家は、プラットフォームへの貢献を通して報酬を得られると同時に、一般ユーザーもセキュリティ向上の恩恵にあずかることができる。