オウケイウェイヴ、マレーシアにブロックチェーン開発を専門の新会社OKBLOCKCHAINCENTRESDN.BHD.を設立

日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」を運営する株式会社オウケイウェイヴ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:兼元謙任)は、同社の100%子会社であるOKfinc LTD.(本社:マレーシア ラブアン)を親会社とし、ブロックチェーン開発を専門とする新会社OK BLOCKCHAIN CENTRE SDN. BHD.を2018年5月にマレーシアのジョホール・バルに設立する事を発表した。
今回設立する新会社は、同社の事業推進におけるコア技術と位置づけているABCテクノロジー、「AI(人工知能)」、「Blockchain(ブロックチェーン)」、「Chat(チャット)」の中で、ここ1年間で爆発的な伸びを示し続けている暗号通貨市場を支えるブロックチェーン技術を軸に、銀行間送金決済、暗号通貨(仮想通貨)ウォレット、暗号通貨取引所システムといった、フィンテック領域の中核を担うブロックチェーンシステム開発を主たる事業目的とする。また付随業務として、KYCサポート(※1)、AMLサポート(※2)といった暗号通貨運用フェイズの諸業務も、パートナー企業と協力の上で担っていく。
また、同社が運営するQ&Aサイト「OKWAVE」では、企業や士業等の専門家を含む様々な立場の回答者が悩みを抱えた質問者らに優れた回答を無償で提供している。本年4月4日には、「OKWAVE」をベースに、感謝を価値化する新たな経済圏「感謝経済プラットフォーム」の開発に着手し、同年5月22日には、第1弾となる「感謝指数レーダーチャート」の提供を開始した。
「感謝経済プラットフォーム」の構築には、「OKWAVE」にて既に実装しているビットコイン送付支援機能に加え、連携トークンの流通機能の整備、流動性の向上、そして決済機能の実装までを視野に入れている。フィンテックに連なるこれらの機能を「OKWAVE」上に実装すること、そしてそれらを「感謝経済プラットフォーム」に参画する企業のエコシステムとつなぎ合わせていくことで、感謝の価値化が進み、「OKWAVE」上で良い質問や回答をするほどに豊かな生活につながる世界観が実現する。
このような世界観の実現に向け、独自のブロックチェーン開発ノウハウを蓄積するため、MSCステータス(※3)をはじめとするIT企業の優遇措置制度に力を入れているマレーシアを本拠地としたブロックチェーン開発センターを構築していくことを目指す。
新会社は、マレーシアのイスカンダル開発エリア(※4)の中心地であるジョホール州の高層オフィス「メディニ9」を本社とする予定となる。「メディニ9」はマレーシア連邦政府の主導で展開している重点開発地域である。新会社では、マレーシア政府、現地の大学、そして現地有力企業と多岐にわたるコラボレーションを行い、ジョホール州をブロックチェーン開発特区にすることを目指す。なお、2020年までに大幅な技術者の確保に努め、開発体制を構築する計画となる。
※1 KYC(Know Your Customer)とは、暗号通貨取引所で新規に口座開設する際に取引所側から要求される、顧客本人の身元確認における書面手続きの総称。
※2 AML(anti-money laundering)とは、不自然な取引、不正口座取引、反社会的勢力やテロ資金、融資詐欺の排除など、マネーロンダリング対策の総称。
※3 マレーシアでは1996年から国家プロジェクト「マルチメディア・スーパーコリドー(MSC)計画」を打ち出し、マレーシアをITハブにする、海外先進国から関連産業の誘致を積極的に行っています。一定要件を満たした進出企業への優遇措置や特典を与えており、これらの総称が「MSCステータス」。
※4 2006年に開始されたマレーシア南端部のジョホール州を開発する巨大プロジェクトの総称。