サンタンデール銀行は、金融分野でのブロックチェーン導入に積極的な銀行である。
コインテレグラフによると、新たに立ち上げた「デジタル投資バンキング」チームは、同銀行のブロックチェーン研究所で現在責任者を務めるジョン・ウィーラン氏が指揮をとり、「債券資本市場やデリバティブ、その他の商品でのトークン化証券の利用について調査する」という。
R3の分散型台帳技術(DLT)プロジェクトは現在窮地に立たされているが、サンタンデール銀行は16年にこのプロジェクトを離脱して以来、ブロックチェーン統合を目指して独自路線を追求してきた。
同銀行の上級副社長であり、サンタンデール・コーポレート&インベストメント・バンキングのグローバル責任者も務めるホセ・M・リナレス氏はプレスリリースの中で、「金融業界に打ち寄せているデジタル化の波は加速している」と述べている。
「当社のクライアントは、ソリューションの向上やコスト削減、新たなカテゴリーの商品やサービスにつながり、資本市場へのアクセスがこれまで以上に効率的になると期待している」
銀行分野におけるブロックチェーンの可能性については業界の一部から懸念が表明されているが、サンタンデール銀行はテクノロジーを活用する姿勢を変えていない。
4月には、リップルと提携してブロックチェーン基盤の送金サービスの試験運用を行っている。また5月中旬には、ブロックチェーンを使った初の株主の議決権投票を成功させている。
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