コインテレグラフによると、「QUOINEX」は日本国内向けの取引所サービスで、「QRYPTOS」はシンガポールを拠点とするプラットフォームだ。両方のプラットフォームをリキッドの元で統合する。ただし日本人の場合、取引できるのは現在のQUOINEXで取り扱っている仮想通貨に限られる。リキッドで加える機能は「マルチマーケットオーダーブック」と呼ぶもので、日本円による注文を米ドルの取引板に反映させるといった、異なる通貨建ての取引を可能にする。栢森加里矢CEOは「点在する流動性を組み合わせることができる」とし、取引での流動性向上につながるという。将来的には仮想通貨のレンディングサービスやQASHトークンのユーティリティ化も進めていくとしている。QUOINEは昨年11月、リキッドの立ち上げのため、イニシャル・コイン・オファリングを実施。「QASH」を発行し、1億500万ドルの資金調達を行った。当初、リキッドの立ち上げは3月を予定していたが、金融庁による立ち入り検査や業務改善命令などを受け、延期されていた。QUOINEのホームページによれば、現在のQUOINEXの利用者は、9月4日のメンテンナンス後、IDやパスワードなどを変更する必要なく、リキッドへ移行できる。9月4日のメンテンナンス後から、利用できるようになる。