「Liquid」は、既存の金融業界に比べて圧倒的に流動性の小さい仮想通貨市場に点在する「流動性」を束ね、より大きな「流動性」を提供することで、市場の安定を促進し、大きな流動性の下で投資家のに、より安心して仮想通貨を売買してもらうことを目的とした世界初のプラットフォームとなる。
「Liquid」の中核である「ワールドブック」は、これまでBTC/JPY、BTC/USDなど建値通貨ペア毎の板に分かれていたユーザーの注文をリアルタイムで自動的に通貨換算することで、通貨ペア毎に異なっている流動性を束ねて単一のオーダーブックに統合し、ユーザーが選択した通貨建てでの取引を可能とする。
「ワールドブック」は、ユーザーが「Liquid」上で発注した全ての注文を統合した「内部オーダーブック」と、世界中で同社と繋がっているパートナーの取引所や投資家(ワールドブック・パートナーズ)の注文を集約した「外部集約オーダーブック」から構成される。今回、「Liquid」における新サービス提供の第一段階として、「内部オーダーブック」について、BTC、ETH、BCH、QASHと法定通貨との通貨ペアに限定してサービス提供を開始する。
今後、「Liquid」を通じたさらなる「流動性」の提供を目指すべく、「Liquid」の安定稼働を確認しながら、「内部オーダーブック」において対応する通貨ペアを徐々に拡大すると共に、「外部集約オーダーブック」についてもサービスの提供を予定している。
また、グローバル版「Liquid」では先行して提供開始しているが、「レンディング(仮想通貨貸出)」(ユーザーが保有している仮想通貨を有償で貸付することが可能)や、「QASHユーティリティ」(取引手数料の割引や「Liquid」コミュニティ内での投票などに利用可能)についても、日本の法規制を遵守したうえで同社として適切な態勢を整備でき次第、日本市場でも提供を予定している。
今回の「Liquid」提供開始にあたり、当社共同創業者兼代表取締役CEO 栢森加里矢氏は以下のように述べている。
「現在の仮想通貨市場には、明らかに流動性が欠如しています。例えば、過去30日間における日次収益の標準偏差でみるBTC/USDのビットコイン・ボラティリティ指数*1を見ると、今年だけでもほとんどの日で3%を超えており、最も高い時で8%にもなっています。これは、同じ指標で見る金のボラティリティ指数が平均約1.2%であることと比べても高い水準です。我々の「Liquid」は、仮想通貨市場に点在する流動性を束ねることにより圧倒的な流動性を提供し、仮想通貨市場におけるボラティリティを低下させるでしょう。さらに今後、「Liquid」は仮想通貨取引所としてのサービスから、あらゆる金融サービスを提供することができるプラットフォームへと進化してまいります。すなわち、現在開発中の、フィンテックに特化した分散型台帳システムであるLiquid Distributed Ledger (LDL、QASH ブロックチェーンから名称変更予定)の提供を通じて、既存の金融機関だけでなく多くのフィンテックスタートアップが優れた金融サービスを開発できる環境をつくることを目指します。この、進化した「Liquid」プラットフォームは、まさに、既存の伝統的な金融サービスとトークンエコノミーとを結びつける役割を果たすこととなることでしょう。我々は今後、世界中の仮想通貨コミュニティを媒介する役割を果たすと同時に、お客様にとって必要なサービスがオールインワンで全て受けられる金融プラットフォームとなることを目指します。」
*1 https://www.buybitcoinworldwide.com/ja/volatility/
また、同社共同創業者兼代表取締役CPO (Chief Product Officer) マリオ・ゴメス・ロサダ氏(Mario Gomez Lazada)は以下のように述べている。
「当社は、流動性のない仮想通貨市場に大きな流動性を提供するというビジョンを持っており、「Liquid」を通じ、グローバル金融サービスの中でも確固たるユーティリティを提供してまいります。我々のサービスには、誰でもユーザーやトークンホルダーとして参加することが可能であり、グローバル仮想通貨エコシステムの発展に大きく貢献していくと信じています。」
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