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ドイツのプロジェクトがパラグアイの森林を守るためにブロックチェーンを活用

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ドイツの起業家グループは、森林破壊の影響を最も受けやすい国のひとつであるパラグアイの木の保全を助けることを目的としたブロックチェーンベースのプロジェクトを考案した。

現在地球上の森林は毎分サッカー場27個分が消滅している。1年で75,000平方キロメートル以上になり、2016年のメリーランド大学の調査によると、約297,000平方ロメートルの森林が消滅ている。その規模はイタリア全土と同じ広さだという。その結果は厳しいものだ。森林破壊は地球温暖化の原因となる温室効果ガス排出量の約15%を占めている。

 

TreeCoinプロジェクト


TreeCoinと呼ばれるプロジェクトは森林破壊を止めることを目的としたプロジェクトだ。
成長の早いユーカリの木を、パリの全都市より20%大きい空き地に植えるという、パラグアイの野心的な植林プロジェクトを提案している。

同社によれば、4年ごとに土地はユーカリ材を販売して利益を上げる。それにより4年ごとに、より多くの平方キロメートルの森林が他の場所で救われる。利益の一部は、木を植えるために土地を購入するために再投資される。

22年間で、チームは597平方キロメートルの森林面積を回復させ、それを積み重ねることで、「利益を永遠に生み出し続ける」と考えている。ドイツのビジネスマンのグループ JörgSchäfer(Mr.Green)によって提案された、TreeCoinプロジェクトの肝だ。

ビジネスモデル

TREEはスイスの管轄下にある会社によって発行されるセキュリティトークンだ。 トークン購入者は、プロジェクトの開始時に植えたい木の数を決定できる。
1つのTREEトークンは、プロジェクトの開始時に植えられた1つのツリーに相当し、23ドルの価値がある。

TreeCoinは、木材を売却して得た利益の50%は、より多くの木を植えるためにさらに土地を購入するために再投資されることを約束し、10%が「自然、水処理、病院、 ハンディキャップと不利な立場にある人々のための団体」に寄付される。

今後22年の間にTreeCoinチームは、管理下で約597平方キロメートルを集め、パラグアイで最大の土地所有者の1人になろうと考えている。

ハイブリッド・トークン・オファリング

TreeCoinのアプローチのもう一つの目新しさは、その “二重提供”メソッドにある。
同社によれば、発行されたすべてのTREEセキュリティトークンは、100 TreeCoins(プロジェクトの支払いトークン)を生み出すきっかけになる。つまり1TREEセキュリティトークンが購入されると、100TreeCoinsが生み出される。
100 TreeCoinsの内、70%はTREEトークンの所有者に送られ、残りの30%は経費をカバーして労働者の給料を支払うためにプロジェクトチームに行く。

チームは、プロジェクトが運営される地域の地方経済の法定通貨としてTreeCoinsを利用するため、パラグアイ政府の支援を受けていると述べている。また、同社は地元の労働力に「平均以上」を支払うことを約束し、TreeCoinsの賃金の20%を現地の従業員の電子財布に直接配付する。 TreeCoinの使用をインセンティブにするために、TreeCoinは、TreeCoinsでのすべての購入で15〜20%の割引を提供するため、地元の食料品店と提携する予定である。

チームは熱帯雨林の絶滅に目立って変化を起こすことはほとんどないと認めている。TreeCoinの企業は最大でも、4年ごとに数日分の森林を救うだけだ。 しかしこのプロジェクトは、今後のビジネス世界に新たな視点を持ち込もうと模索している。

参照元:COINTELEGRAPH

記事執筆
塚田愼一

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