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イベントレポート:PlugandPlayJapanBatch2EXPO

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PLUGANDPLAYTOKYOBATCH2EXPOが渋谷区で行われた。本イベントはIoT Fintech Insurtech Mobility Brand&Retail の5つの分野に別れ、二日間に渡って行われた。各プロジェクトのプレゼンテーションの場には多くの人が集まり、注目の高さを伺わせた。
今回はPLUGANDPLAYTOKYOに参加していたブロックチェーン関連企業についてご紹介する。

Plug and Play Japan Batch2 EXPOとは

世界11カ国26拠点を持ち、スタートアップ企業を支援している。創立は2006年までさかのぼり、Plug and Play Japan は2016年に開始した。現在2000社を超える企業を支援、70億ドル以上の資金調達を実施している。2018年にはアメリカ本社のプログラムにおいて560社、世界中では合計1100社を超えるスタートアップを支援し、222社の投資を行った。

BATCHとは

「BATCH」はスタートアップを支援する3ヶ月のプログラムを単位とした呼称である。Plug and Play Japanと提携した企業による支援のもと、各業界のテーマを軸に国内外のスタートアップをよりグローバルな企業に成長させようという目的がある。

Plug and Play Japan が提供する機会

このプログラムに参加したスタートアップは提携企業の中から複数のリソースを活用し、その上多くの大企業と連携する機会が与えられる。またプログラムに参加した企業は渋谷にあるコワーキングスペースを3ヶ月間無償で利用可能だ。Plug and Play Japanに参加することで、スタートアップ企業は充実した環境と機会のを得ることができる。

本イベントでブロックチェーンが関わるプログラムはフィンテック分野で4企業、保険分野で1企業であった。
今回は初日のフィンテック分野の4企業をご紹介する。

STANDAGE

STANDAGEは貿易決済プラットフォームであるSHC(Shake Hands Contract)を開発。SHCは従来の貿易における海外送金のコストを大幅に削減し、スムーズな取引を促進する。


既存の貿易における決済システムは非常に遅く複雑でコストの高いものであった。企業間で契約を結んだとしても、自国の銀行と、相手国の銀行とやりとりをする必要がる。しかし、従来と違い、早く安く簡単に送金を行えるプラットフォームが同社のSHCだ。

アフリカなど新興国と貿易するにあたり大きな問題として送金問題がある。現在先進国と言われる国に比べて、新興国のほうがモバイル決済が進んでおり、ケニアではGDPの70%をしめるモバイル決済「M PESA」が存在する。

ターゲットとして、アフリカの中古車、中古家電に注目。新興国における小額貿易決済におけるトップマーケットシェアを取ることを目指す。

 

今後の事業計画は、3つのフェーズに分かれている。


第1フェーズ:SHCシステムの普及
第2フェーズ:SHCシステムで獲得したユーザーベースをもとに、BtoBマーケットを作成
第3フェーズ:中小企業の問題であるキャッシュフローの確保のために、仮想通貨を担保に融資を行い、独自の与信管理システムを構築する。

Real World Games

同社は「Pokemon GO」のような現実世界で位置情報を使用するゲームを開発している。ゲームは「ビットにゃんたーず」という呼称で現在開発中である。このゲームは主に健康促進を目的としており、歩けば歩くほどゲームに参与することができる。

ゲーム概要

現実世界を歩く中で街の特長的なものをカメラで撮影し、ゲーム内に『ネコスポット』を『申請』。他のプレイヤーが申請された写真や情報を審査し、
合格すれば自分が撮影し、申請した『ネコスポット』がゲームの中に出現する。

『ネコスポット』に設置される鈴を鳴らすと、ネコとゲーム内通貨のゴールドをゲットする。
また、マップに現れたノラネコと親密度を上げるとキャラクターカードが獲得できる。

ネコスポットで鈴を鳴らすには『スタミナ』が必要であり、スタミナは歩くことでゲージがたまるため、歩くことが重要になる。(時間でも回復)

またゲーム内通貨と交換可能なARUK(アルク)コインを発行。ERC20ベースの独自トークンだ。アルクコインは今の所取引所に上場はしていない。活用方法としては今後同社が開発する様々なサービスで利用可能になる予定だ。

Tone Tag

Tone Tagは音波技術によってUX(ユーザーエクスペリエンス)に革新を起こす。
現在様々なワイヤレス機器があるが、初期設定やうまく接続できないなどさまざまな問題が発生する。例えばBluetoothマウスなど、接続できなくてこまることがあるだろう。
同社は音波を利用することでデータを転送する。この技術によりすべての動作がスムーズになる。ToneTag音波通信プラットフォームは、安全な支払いと、顧客サービスを実現する。


今後は決済だけでなく、ロボット、医療、などさまざまな分野で応用されていくだろう。
すでにMasterCardやAmazonペイと提携を結んでおり、今後の発展に注目できる。

同社はPLUGANDPLAYTOKYOのプロジェクトに参加した3ヶ月の間に、日本の「キャッシュレス」について見解を述べていた。
・日本における「キャッシュレス」はまだ始まったばかり
・ほぼ全ての日本人がスマートフォンを所有しており、一日あたり非常の多くの時間をスマートフォンを観て過ごしている
・店舗ごとに様々な決済端末が設置されている(Ex)POS、クレジットカード、SuicaやPASMO、Apple Payなど
・会計に人々は列をなし、現金での会計が多い
・日本人は多数のポイントカードを所持している
・従業員等へのサービスの期待値がとても高い

Verisium

Verisiumはブランド品の偽造を防ぎ、トレーサビリティを提供する。具体的にはブランド品にチップを付けることで、商品をデジタル台帳に記入し、発送を追跡する。


同社が開発したチップは改ざんとコピーができないように作られている。このチップにより商品はブロックチェーン上に保存され、検証される。また、仮にコピーされたとしてもブロックチェーン上で検証されるため、すぐに偽物だと判断することができる。

また、同社はモバイルアプリを開発しており、顧客と生産者を直接双方向的につなぐ。顧客はブランドについて詳しく知ることができ、ブランド側は顧客情報を直接得ることができるメリットがある。

記者まとめ

Plug and Play Japan Batch2 EXPOでは、多くのスタートアップ企業がしのぎを削り、未来に大きく寄与するであろうプロダクトのプレゼンテーションを行った。今回はブロックチェーン関連企業のみを掲載したが、他分野でも画期的な取り組みを行っているグループが多くあった。既存の大手企業と提携が決まったスタートアップもあり、今後どのように発展していくか注目したい。

 

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