コインテレグラフによるとギガチェーンは、あらゆるモノをインターネットで繋ぐIoT(Internet of Things)デバイスのセキュリティを強化とサイバー攻撃からの保護を目的としているとされ、接続されたデバイスのIPアドレスを隠してハッキングなどを防止するギガステルス(GiGA Stealth )技術が採用されている。報道によると、IPアドレスがハッカーには見えない仕様にすることが可能なのだという。KTのフューチャープラットフォームビジネスグループのリー・ドンミョン社長は、5G世代のIoTデバイスはハッキングに対する脆弱性が増すリスクがあるなか、ブロックチェーン技術でサイバーセキュリティ対策の確実性を改善すると決めた、と述べている。ハッキング攻撃全体の99%がIoTデバイスへの攻撃だともしている。今回の発表でKTは、「ギガチェーン・ブロックチェーン・アズ・ア・サービス(GiGA Chain Blockchain-as-a-Service )」 も同時に発表。この技術で、ブロックチェーン基盤のアプリケーションを使用してスマートコントラクトなどを展開することができ、仲介業者などを挟まずに取引が可能になるとされる。KTはまた、ブロックチェーン技術は地元政府が住民に発行するバウチャーのデジタル化にも使用可能だとしている。韓国の金浦市ではすでに今月から、会社向けブロックチェーン基盤の決済システムの利用を開始している。このプロジェクトは今年2月に発表されており、毎年970万ドル(約100億円)規模のKTの仮想通貨「Kトークン」が発行されるとしている。また今月アイルランドのグローバル市場調査リサーチ・アンド・マーケッツは、世界の電気通信業界におけるブロックチェーン市場は2024年までに13億3700万ドル(約1500億円)に達する見込みと発表している。