アートxブロックチェーンのスタートバーン、作品分割所有サービスを世界的に展開するMaecenasとのパートナーシップを締結

スタートバーン株式会社(以下スタートバーン)とMaecenas Fine Art Ltd. (以下Maecenas)は、スタートバーンが構築を進めているArt Blockchain Network(以下ABN)とMaecenasのアート作品分割所有権取引プラットフォームを相互運用可能にする、国際的パートナーシップを締結した。
Maecenasは香港・シンガポール等を中心に、世界的にアート作品の分割所有権を安全性の高いブロックチェーン上で取引するサービスを展開しており、アート投資の透明性と流動性を高める取組みで世界をリードする注目のスタートアップである。
■パートナーシップの背景と概要
スタートバーンが推進するABNは、アート業界に関わるあらゆる人たちが、作品証明書の発行や来歴の管理を行うことができ、更にスマートコントラクトによって二次流通の多様な管理にも利用できる、イーサリアム上に構築されたネットワークである。
アート関連サービスは、世界中で続々と発表されており、ABNはこれら全てのサービスを繋ぐ共通のインフラとなるべく、他のプラットフォームとの接続性を重視した設計を特徴としている。
既にABNのネットワーク上には国内外の著名作家による作品のブロックチェーン証明書が発行されており、Maecenasの分割所有権取引プラットフォームがABNと接続することで、ABNの作品証明書・来歴情報を維持したまま、Maecenas上でアートの分割所有権トークンを発行・販売する事が可能になる。
また、再度分割所有権が統合されトークン化が解消された際には、分割販売の記録と共に再びABN上での証明書移転・来歴管理が可能になり、作品来歴が連続的に引き継がれる。
■アート業界とユーザーに提供する新しい価値
Maecenas上で発行される分割所有権トークンが、ABN上の証明書・来歴情報を参照する事で、新しい形でアート投資家に信頼性を提供。また、ABNがMaecenasを通して海外の分割所有権投資家とも繋がる事で、ABN上の作品所有者(個人コレクターや美術館等)に、新たな形の流動性を提供する事に繋がると考えていると言う。
分割所有される作品は安全な場所に物理的に保管される必要があるが、金融機関の保管庫での保管といった方法に加えて、美術館や大手ギャラリーなどの安全性と信頼性を持つ場所で保管と同時に展示も行う取り組みも、両社で進めていく予定。
この様な取組みにより、アート業界関係者とアート愛好家の双方に新たな機会と体験を提供できると考えていると言う。
