■実証目的太陽光発電・蓄電池の普及に伴い、国内の電力供給システムは、従来の大規模集約型から個人・企業が電源を保有する分散型への移行期にある。本実証実験では、今後、分散型電源を所有する需要家が、他の需要家と直接取引を行う電力取引を行う双方向・自律型の電力供給システムの有効性を検証することを目的としている。■実証内容Power Ledger社のブロックチェーン技術を活用して、シェアリングエネルギー社が展開する太陽光発電システムの第三者所有モデル「シェアでんき」などの太陽光発電システムを保有する需要家(プロシューマー)から発電された再生可能エネルギーを、イーレックスグループの電力消費者(コンシューマー)に対して売電する、P2P電力取引の実現可能性を検証していく。本実証実験では、実証協力世帯のスマートメーターの買電量と売電量をリアルタイムに把握するため、NTT東日本社製のフレッツ・ミルエネ[1]を活用。当該サービスには、電力データ(Bルートデータ)流通機能があり、1分毎の電力量を最短5分程度で取得することが可能であるため、今回の実証実験で必要となる電力データを取得することが可能である。今回の取り組みを通じて、2019年11月以降に市場に出始める卒FIT電力を始めとした分散電源を、社会で有効活用できる仕組みづくりを実施すると言う。[1] NTT東日本「フレッツ・ミルエネ」事業者プラン https://business.ntt-east.co.jp/service/miruene/partner.html