インターネット運用型広告における手数料配分の透明性、アドフラウドへの対策、ブランドセーフティー並びにビューアビリティの担保など、インターネット広告をとりまくエコシステム健全化が喫緊の課題となっている。ADK MSは、インターネット広告健全化の取り組みの一つとして、この度、ブロックチェーン技術を活用し、プログラマティック広告におけるサプライチェーンの透明化を図った。プログラマティック市場で発生する全てのやりとりに関する変更不可能な記録ができるブロックチェーンの技術を用いることによって、広告主は支払う広告費の流れを把握でき、また、広告を掲載するメディアは適切に広告費を受け取ることができるようになる。本実証実験は、消費財系の広告主と媒体社 2社の協力を得て、2019年上旬の広告キャンペーンで実施した。DSP*¹経由で購入されたキャンペーンの全てのインプレッション*²並びに、インプレッションごとの支出とその支払先をリアルタイムでブロックチェーン上に記録し、実証実験に参加した全ての関係者が自社の受け取る収益をリアルタイムに近い形で把握できる環境を、EXChainプラットフォームを通じて実現した。また、広告費の流れを解明することで、今回のキャンペーンにおいては、いわゆる隠れたアドテク税*³と呼ばれる不透明な支出が発生していないことの確認にも成功した。ADK MSは、今後もこうした最新のテクノロジーを活かした取り組みを推進することで、インターネット広告の健全なエコシステム構築に向けた取り組みを強化していくと言う。