BiiLabsが、スマート自動販売機を手がけるYallvendと協業し、ブロックチェーンベースの分散型ID認証システム(DID)を統合

本日、Blockchain-as-a-Service(BaaS)を提供するBiiLabsは、スマート自動販売機の開発を手がけるYallvendとの協業を発表した。この協業により、スマート自動販売機のモバイル決済システムに、非中央集権型のデジタルIDであるDecentralized Identifiers(DIDs)が組み込まれる。このシステムによって安全で信頼性の高いID認証が可能となり、年齢制限付き商品の自動販売機での販売が可能になる。
現在、ドイツや日本の自動販売機ではアルコール・タバコの販売がなされており、それらを購入する際に、運転免許証・国民IDカード・パスポートといった物理的な身分証明証の読み取りが必要である。しかし、このような無人販売モデルをベースとした仕組みでは、購入者と提示された身分証とを正確に検証するのは困難であり、安全上の問題へと発展する可能性があった。
また、日本におけるアルコール自動販売機の数は、1996年の180,000台から2018年の3,000台に急減している。コストの問題から、現在ではほとんどの自動販売機が年齢確認機能を有しておらず、その他各国では法規制が不十分であったため、ID認証システム付き自動販売機が世界的に広がる事はなかった。
Yallvendは独自のモバイル決済システムを用いて、これら従来の自動販売機に革新をもたらす。さらに、BiiLabsの開発するID認証システムを統合する事で、ユーザーは商品購買時に自分のスマートフォンを用いた本人認証が可能になる。DIDsシステム上では、各ユーザーの署名付きシリアル番号が生成され、決済確定前にタイムスタンプ付き領収書を生成し、改ざん不可能なID・日時・位置情報データを自動販売機に送信する。これらの機能は、従来の自動販売機の既存システムを再設計する事なく導入する事が可能。
モバイル決済にDIDsシステムを統合する事で、既存の自動販売機に新たな価値を加え、さらには無人販売モデルの可能性を最大化していくと言う。
公式Webサイトはこちら
● BiiLabs: https://biilabs.io
● Yallvend: http://www.yallvend.com
