銀行や現金を介さずにブロックチェーン技術と暗号資産を利用することで、与信や貿易決済を可能にする。
これにより銀行と取引が難しかった新興国や中小企業に新たな貿易の機会をもたらすことが可能だと言う。
今回は4月に完成したβ版を実証実験を踏まえてアップデートし、正式版としてのリリースとなる。
SHCエスクローの流れ [イメージ図]
ブロックチェーンとマルチシグネチャー技術により、合意形成後の返金、分割送金、支払い時期変更などの、実取引において生じる不測事態に対応可能である。
エスクローにおいては、一度記録するとデータを遡って改ざんすることは不可能なブロックチェーン技術により、取引の透明性と安全性を担保している。サービス管理者であるSTANDAGE自身も不正ができない。
また、送金情報だけでなく物流情報もブロックチェーン上で全て一元管理しているため、トラブルがあった際の原因追跡も、既存の縦割り管理の貿易フローに比べ、容易になっている。
1.迅速で透明性の高い国際送金を実現
銀行を介した決済の場合、送金から着金までに通常数日~数週間かかる。
しかし、暗号資産を使用することで、売り手と買い手の二者間のやり取りで完結するため、5分程度で送金が完了する。
2.安い送金手数料
新興国になればなるほど、送金に多くの銀行を中継するため、手数料が高くなる。
少額取引の場合も手数料のほうが高くついてしまうため、貿易が難しい状況にある。
SHCは、複数の銀行を経由する必要がなく、送金にかかる手数料も銀行の半分以下と低いため、新興国や少額取引の貿易機会の増加に貢献する。
3.煩雑な貿易実務の簡略化
国際決済や既存の貿易の仕組みは複雑で、中小企業にとって障壁が高いものとなっている。
SHCは、契約、送金、入金までのフローにおいて、約2週間分の実務削減を可能にする。
4.売掛金の未回収リスクの軽減
社会的に信用力の高い大手企業は銀行からL/C(代金の支払いを確約した保証)を発行してもらえますが、中小企業やベンチャー企業はL/Cの発行は難しく、自分たちでリスクをとるしかなかった。
SHCは、合意形成後の返金、分割送金、支払い時期変更などの、実取引において生じる不測事態に対応している。
「SHC」サービスサイト
https://shakehandscontract.com/