スケーラビリティ問題とは?
承認スピードに影響するビットコインのスケーラビリティ問題
ビットコインで送金や決済のための支払いを行う場合、送金先のビットコインアドレスを指定して、支払うビットコインの金額を指定し送信すれば完了ではない。
送信したあと、ネットワーク上においてマイナーによる検証があり、取引履歴を記入していくブロックチェーンの新たなブロックに追加されて初めて取引完了となって相手に送金がされる。
新しいブロックの追加は約10分ごとに1つ生成される仕様となっているが、1つのブロックに入りこめる取引のデータサイズは2017年10月時点で1MBとなっている
大量の取引が行われている場合には、ネットワーク上に承認を待つ長い行列ができているような状態となり、1MBの上限に達してしまった場合には次のブロック生成まで待たなければならない。
そのブロックも直ぐにデータ上限に達すれば、また待つことになり、実際に送金が行われるまでの時間が長くかかってしまう。
実際には承認は送信された早い者順ではなく、取引手数料を高く設定すればマイナーが優先的に承認してくれるという仕組みがあるため、直ぐに承認してもらいたいと思えば、取引手数料の負担も増えることになるため、ブロックのスケールを大きくしたほうがいいのではと議論がなされ、これをスケーラビリティ問題と呼ばれている。