ハードフォークとは?
不一致のリスクもあるハードフォーク
ハードフォークとはビットコインの過去の取引履歴が脈々と記録されて続いているブロックチェーンにおいてプロトコルに規定されている検証規則を和らげることにより発生するブロックチェーンの分岐のことを指す。
ハードフォークが発生する際には、新たな検証規則を採用していないノードが、新しい検証規則によって生成されたブロックとそのトランザクションを無効として却下する可能性が生じる。
つまり、新しい検証規則を採用したノードと採用していないノードとの間で不一致が生じる虞があるため、ブロックチェーンの最も長い有効な分岐の判断に不整合が生じ、恒久的な分岐を生み出す可能性がある。
これに対して検証規則をより厳密なものに変更することで発生するブロックチェーンの分岐は、ソフトフォークと呼ばれる。
新しい検証規則に基づいて生成されるブロックとそのトランザクションは、古い検証規則を採用しているノードも含め、全てのノードにおいて有効となり、一部のノードで無効として却下される不一致が生じることがない。
そのため、恒久的な分岐を生じるリスクが少なくなり、遠くない将来のいずれかの段階で新しい検証規則のブランチへと収束していくことが期待できる。