フォーク(ブロックチェーンの分岐)とは?
分岐が生じた場合でもブロックチェーンが繋がる仕組み
ビットコインでは中央組織が介在せず、端末同士の信頼関係に基づくネットワーク上の情報伝達や交換、承認といったP2Pという仕組みに基づいて取引が行われている。
P2Pのシステムの中ではネットワークにおける力関係をどう定めるかが問題になりますが、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)というスタイルを採用したビットコインにおいては、CPUの計算量に応じて発言権を付与する方式をとっている。
特定の条件を満たすハッシュ値を探すという膨大な計算量を要する問題の解決という課題に取り組み、最初に解いたものに発言権としてのブロックを与え、報酬を支払うという仕組みとなる。
もっとも、このシステムにおいては、極まれに正しいノン素値が2つ存在しており、複数の採掘者が同時に採掘に成功してしまうケースがある。
別々のブロックが生成されるので、過去の取引が脈々と続いてきた1本のブロックチェーンが一時的に分岐してしまい、これをフォークと言う。
もっとも、2本できたチェーンの長さに一定以上の差が生じてくると、短いチェーンが破棄される仕組みもできている。
破棄されたチェーンを採掘していた人はそれ以上続けても報酬が受け取れないので、自然と長いほうのチェーンに戻ってくるという流れができあがる。