今回は、より高い次元で仕事をするための考え方をお伝えしていこうと思います。
この記事はBatteryからの引用です。
自分のアウトプットのクオリティや次元を引き上げるためには、如何に自分自身が妥協しないで極限までこだわれるかが重要です。
そのためには、自分の頭の中における自分との対話やステークホルダーとの会話の中で、「妥協につながる言葉」を使わないことを徹底することが必要になります。
・まあいいか ・こんなもんかな
・これくらいで十分だ ・とりあえず
・一旦 ・取り急ぎ
・たたき台だから ・あとは口頭でフォローしよう
・明日やろう ・できなくてもしょうがない
・時間がない ・忙しい
etc…
こういった言葉が常に口癖になっている人は、注意が必要です。
よく世間一般で言われる要領の良い人にはこのような傾向が見られます。
確かに、現実問題としてスピードとの両立を考えたときに制約というものは存在するため、すべてにおいて100%を求めるのは無理難題であることも否めません。
新規事業においては、100%を最初から求めるよりも、70%程度のデキでも素早くアウトプットして、修正や試行錯誤を繰り返しながら進めていくほうが合理的な進め方であることも間違いはありません。
しかしそれはあくまで結果論であり、アウトプットをされる側の他人が判断・解釈するべきことであり、自分自身がそれを前提にして妥協しても良い理由にはなりません。
スピードとクオリティというのは仕事における思考と設計のレベルを高めることで、高次元で両立させ得るものでありますし、そもそもあまりにクオリティが低すぎると、いくらスピードが早くてもたたき台としての機能を果たせずに、その合理性や意義が成立しません。
60-70%程度のクオリティであれば、レビューやインプットを通じてそのレベルを高めていくことは可能になりますが、30-50%程度やそれ以下のデキだと、レビューやインプットで引き上げることがそもそも難しいレベルであったり、議論する価値のある論点を提示できていなかったりすることも多いのです。
最終的に仕事の期限が迫っている場合は、レビュワーが巻き取る=代行せざるを得なくなり、いつまで経っても自分で最後まで仕上げるという経験が積めずに成長のための機会を損失したり、レビュワー側の負荷が高止まりしてしまい、組織としての改善を図ることができません。
「巧遅は拙速に如かず」という言葉がありますが、これはあくまでも孫氏が兵隊に対する話として言ったとされているものであり、すべてのケースにおいて当てはまるものではないですし、出来が悪いのを正当化するために使うのは誤りであるとも明確に定義されています。
また、自身のレイヤーや年次が上がっていく中で、「拙速は巧遅に如かず」の場面にも必ず出くわすようになってくるので、結局のところどちらのアプローチも自分の引き出しとして持ち合わせておく必要があります。
(もちろん両極端の話ばかりではないし、両立出来ている方が良いことは言うまでもありません。)
ただし、拙速であることは生来の性質やマネジメントの仕方によってある程度誰でも実現することができるようになりますが、遅くとも巧になるには、時間をかけたり先天的なものに頼るだけでは難しく、意識的な訓練を積み重ねる必要があるため、今のうちからそれを念頭において日々の仕事に取り組むことが重要になります。
いかがでしたでしょうか?
ビジネスに正解はありません。答えは自分しか持ち合わせていません。
自分の意思で、(利益がしっかり出て公益にかなっているという意味での)正しい意思決定をするために、日頃から常に上記のことを意識していきましょう。