まず、『主要活動』と『支援活動』の2つに分け、そこから漏れが無いように分類し、分析対象の企業を当てはめて考えます。
主要活動は文字通り、直接利益に大きく関わる主要な活動のことです。①購買物流②製造③出荷物流④販売⑤サービスの5つに分けて分析します。
企業によっては、無形のものが商品の企業も存在するので、状況や事業に応じて、言葉を変えて対応する必要もあります。
主要活動を支援する領域を指します。①全般管理②人事・労務管理③技術開発④調達の4つに分けるケースがほとんどです。こちらも主要活動と同様に、③技術開発や④調達が不要である企業も存在しますので、状況に応じて分析する項目を変える必要があります。
あくまでも一例ですが、主に分析するポイントとしては
などの視点があげられます。
もちろん上記のポイントが全てでありませんが、いずれにしても細かく製造プロセスなどを分類して、各社見るべきポイントを、徹底的に分析するということが大切であると言えるでしょう。
では、バリューチェーンを使用するメリットは、一体どのようなものなのでしょうか?
まず一つ目のメリットとしては、他社との比較が可能であるということです。一見同じようなビジネスモデルであったり、似ている事業展開をしている企業だとしても、今回紹介したバリューチェーンを用いてみると、どこで差別化が計られていて、優位性が生まれているのか、などの新しい気づきが生まれるかもしれません。
バリューチェーンを用いて分析するからこそ、より細かい戦略を練るきっかけが生まれる可能性があるということです。
バリューチェーンは、部署が分かれるほど大きくなった企業において特に効果があると言われています。なぜかというと、規模が大きくなるにつれ、経営に携わる者と現場で働く社員との距離が遠くなってしまうからです。バリューチェーンを用いることによって、再度現場の声を汲み取り、企業を細かく見るきっかけになるかもしれません。
規模が大きくなるにと同時に、メンバーとの連携、現場の声を汲み取ることが難しくなることは避けては通れない課題かもしれません。それゆえにバリューチェーンを用いて分析をすることは、今後の企業戦略を考えるにあたって非常に大切であると言えるでしょう。
今回紹介したバリューチェーンは、他のフレームワークと掛け合わせて、さらに質の高い分析と繋がります。
例えば、「強み」を把握する際には『3C分析』を活用したり、『コア・コンピタンス分析』を使用するなど、様々な方法が存在します。
いずれにしても、企業の全体像を把握して今後の戦略を計ることが、バリューチェーンの最大の目的であると言えます。一度試してみてはいかがでしょうか。
「バリュー・チェーン分析」の4つのステップ!事業のムダをなくして圧倒的な成長スピードを実現するフレームワSimilar Web