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漫画には仕事に活きるヒントがたくさん落ちている

  • feedy

この記事はBatteryからの引用です。

漫画こそ日本が世界で戦える数少ないコンテンツ

会食や仕事の合間にされる雑談では、漫画/ゲーム/アニメ話で盛り上がる時がある。

この人仕事できるな、優秀だな、と思う人と漫画の話をすると、大体その読み方や捉え方が深くて面白い。
そういえば最近、ドラゴンボールハラスメント=ドラハラというのが話題になっているらしい。人気マンガ「ドラゴンボール」を読んだことがないという人に対して職場の先輩が「コンテンツ制作に携わる人間として、ドラゴンボールを読んだことがないなんてありえない!」と発言したことを指して言うらしい。そんなこと言ったら、世の中のことほぼすべてハラスメントになってしまう気がするが、まあどちらの言い分もわかるし、世代が違えばそんなことも全然あるだろうなと思う。ドラゴンボールでこのようなことが言われるならば、恐らく今後ワンピースハラスメント、スラムダンクハラスメント、キングダムハラスメントなどが横行することになるだろう。

余談だが、今netflixで全話配信中の「ドラゴンボール超」は非常に良い出来で、原作以降の話をアニメでやっているわけだが、よくある続編やスピンオフ系に多い駄作とは一線を画す代物である。(特に未来トランクス再び編)

話を戻すと、漫画は数少ない日本が世界で戦えるレベルが高いコンテンツの一つであり、また仕事につながる学びも多い上に、単純に面白いので、個人的にはぜひオススメしたい。

読解力,企画力。漫画には仕事につながるメリットが多く存在する

漫画を読んでいて仕事に通じる学びや気付きなどのメリットが多いと思うのは、読み方や意識次第の部分もあるが、個人的には下記があると思っている。

  • 読解力/共感力/語彙力などが向上する
  • 想像力の向上につながる「感情移入+他人の人生の疑似体験」を他の媒体と比較して最も効率的にできる
  • なぜ流行っているか/人気が出るかを考えることでマーケティングセンスや差別化/生存戦略等の検討スキルが磨かれる(面白いと人気が出るは必ずしもイコールではないのと、漫画は他の媒体と比べて発行部数や連載頻度が多いため、より多くの淘汰/検証が繰り返されており、そのあたりの精度が高い。)
  • なぜ面白いのかを考えることで、コンテンツ企画力や文才が磨かれる
    編集/構成/校閲の観点や、全体を俯瞰し、速読し、短時間で本質を理解する力がつく
  • 純粋な知識/教養の習得(結構しっかり取材して書いているものや事実や史実に基づくもの多いため)
  • 道徳心/倫理観などを育むことができる
  • モチベートされる/意欲が湧く etc…

多分細かいものも含めるともっと色々あるのだろうが、個人的にはこのあたりが実感として大きい。
もちろん、実務的なビジネス書や小説/歴史小説等の読書なども必要だし、それはそれで推奨するが、漫画には漫画にしかないメリットや要素がたくさんある。このあたりの漫画界の裏側にスポットを当てた「バクマン」なども非常におすすめで、完璧な才能を持たない二人が、それぞれの強みを生かして完璧な天才にどうやって勝つかというテーマを筆頭に、仕事に活きるヒントがたくさん落ちている。

また、チームの多様性が重視される現代において、普段働いている部署のメンバーが普段どのような思考で物事に取り組んでいるのか、相手の専門分野を知るためにもマンガは役に立つ。エンジニアの仕事について知りたければ、「アイアンバディ」がオススメである。ものづくりにかける情熱的な姿勢を学ぶことができる。またデザインとか美大について知りたい場合は「かくかくしかじか」がおもしろい。華やかそうに見えて泥臭い美大の裏側を知ることができる。

ぜひ皆で息抜きも兼ねて漫画を読もう。