「All-or-Nothing」方式で目標金額を達成したプロジェクト、もしくは「All-In」方式で資金調達に成功したプロジェクトの支援者であること
※「All-or-Nothing」は、募集期間内に目標金額に達成した場合のみ支援金を支払う方式。
※「All-In」は、目標金額の達成・未達成に関わらず、集まった支援金を実行者に支払う方式。
まず、プロジェクトの支援者より、CAMPFIREに「リターン(返礼品)が届かない」との連絡が入り、その後CAMPFIREからプロジェクト実行者に連絡を取り、実態を調査します。そこで、プロジェクト実行者の横領や拐帯、会社の倒産の事実が認められた際に、所定の審査のもと保険を適用することが可能となります。
たとえば、空撮ができる小型ドローンの開発費をCAMPFIREにて「All-or-Nothing」方式で募集したところ、目標金額の100万円を上回る150万円の支援金が集まったとします。しかし、プロジェクトの募集終了から半年後、支援者より「リターンのドローンが届いていない」と連絡を受け、CAMPFIREが調査を開始したところ、プロジェクト実行者の会社が倒産していたと判明。リターンの履行が難しいと判断を下された場合、東京海上日動が保険の契約者であるCAMPFIREを通じて、支援者に保険金の支払いを行ないます。
参考:クラウドファンディング保険の申請方法|CAMPFIRE
以下4つに該当するプロジェクトの支援者は、「クラウドファンディング保険」の対象から外れることになります。
いかがでしたか。今回は国内初の「クラウドファンディング保険」について紹介しました。
クラウドファンディングは、自分が抱いている夢を多くの支援者による協力を受けて叶えていくものです。しかし、いざお金が集まるとプロジェクトの進行を中止させ、支援金を持ち逃げしてしまう、まさに恩を仇で返すようなケースも時たま存在します。特に、海外では『Kickstarter』や『Indiegogo』など、大手クラウドファンディングサイトにおける詐欺的な行為がいくつか見られており、これまで色々なクラウドファンディング詐欺対策が提案されてきました。もちろん、プロジェクト実行者には最後まで責任を持ってほしいところですが、今後は国内外問わず、多くのクラウドファンディング・プラットフォームで保険を導入する動きが増えていくことでしょう。