先に述べた通り、テストマーケティングは本格的に一般販売する前に限定的に商品を売る手法であり、そこで消費者の生の声を聞き、商品の改良に生かすチャンスが生まれます。すなわち、いざ実行する前にアイディアやプロジェクト自体の価値を世間に問うことができ、消費者の反応を確認することができるというメリットが含まれているのです。
実験的な試みとして、たびたび企業やメーカーではテストマーケティングが行なわれていますが、それはかなりのコストがかかってしまうというのが現実です。
調査会社や協力機関からのサポートを受けたリサーチ代や、その結果を集計/分析するための費用などを考えると、多額の予算が必要となってきます。しかし、クラウドファンディングを通じて行うと費用はかからず、プロジェクトが成功すればむしろ利益を生みながらテストマーケティングに励むことが可能です。
クラウドファンディングを実施する上でマストとも言えるのが、SNSを通じた拡散です。
ひとりでも多くの人にプロジェクト内容を認知してもらい、より多くの資金を集めるためには、FacebookやTwitterで広く宣伝することが重要となってきます。そうしたSNSを通じた拡散をすることによって、次第にテレビや雑誌など他メディアでも注目を浴び、ファン層の拡大や優良顧客の獲得などにもつなげることが出来ます。
さて、今回は『クラウドファンディングがテストマーケティングに向いている理由とは?』について紹介しました。
消費者のニーズを図ることができたり、低予算で実行できたりと、クラウドファンディングがテストマーケティングに適している理由に加え、メリットが多いということが分かったと思います。
今後、企業やメーカーがクラウドファンディングをテストマーケティングの手段として活用することが、ますます増えていくのではないでしょうか。