しかし、社会貢献にまつわるクラウドファンディングのプロジェクトを敢行した場合、何をリターンにすべきなのか分からないという人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は『社会貢献のためのクラウドファンディングで見つけた上手なリターン3選』について考察したいと思います。以下3つの事例をご覧ください。
https://camp-fire.jp/projects/
『コーヒーを飲んでイヌネコを救おう!』をモットーに掲げ、2013年にオープンしたBuddy Coffeeのスタッフ3名は、一般社団法人・LOVE&Co.を設立しました。イヌやネコを飼いたいと思ったときに保護犬・保護猫の里親になることが世のファーストチョイスになるような、コーヒーや雑貨の新ブランド “Love Me Coffee” を展開しています。
イヌネコの保護にまつわる本プロジェクトは、300%の達成および150万円の資金調達に成功。リターンの中には自社ブランド”Love Me Coffee”が手がけたドリップコーヒー、マグカップ、新商品、またコーヒー豆を2年間毎月届けるなど、会社のオリジナル製品やコーヒー愛好家に喜ばしいものなど、充実したコンテンツとなりました。
https://camp-fire.jp/projects/
手塚治虫のキャラクターを用いた社会貢献活動に携わっている手塚プロダクションは、「国境も人種への偏見ももたず、新しい地球規模の哲学を携え未来を切り開いていく」といった手塚氏の想いを受け継ぎ、日本で最初にフェアトレードに取り組んだ団体・シャプラニールをパートナーに、手塚作品のキャラクターとの共同ブランドを計画しました。
「夢」「自然」「生命」「地球」の4つのメッセージを抜粋し、キャラクターと合わせてデザイン開発した今回のプロジェクトは、145人の支援者から94万円の資金を集める結果となりました。
リターンには、電子書籍版「手塚治虫全集」や、オリジナル製品「手すき紙の一筆箋」「木彫りはんこセット」など、このプロジェクトに協力している方のみがゲットできる貴重な限定特典ばかりが目立ちました。
「孤立した子育てを無くしたい」「地域と繋がって子育てをして欲しい 」「子どもはより多くの友達とふれ合って成長して欲しい」などの想いから、NPO法人”はなはなひろば”は、0歳から未就学児の親子がホッと安心してくつろげる場として「親と子のつどいのひろば」を開設しています。しかし、10年間慣れ親しんだ横浜市から移転の要請を受けることとなり、その移転費プラス、新たなことへチャレンジするための費用を、クラウドファンディングを通じて集めることとなりました。
およそ140人のサポーターによる協力のもと、達成率156%となる94万円の資金集めに成功を収めた本プロジェクトは、”はなはなひろば”の活動に賛同してくれている篤志家の方が提供してくれたビールとジュース、スタッフメンバーの知り合いであるパティシェールさんが作った茶菓子など、”人同士の信頼を築いたうえ”でのリターンが話題となりました。
いかがでしたか。今回は『社会貢献のためのクラウドファンディングで見つけた上手なリターン3選』について紹介しました。
上記3つの事例は、いずれも異なったジャンルのプロジェクト、異なった種類のリターンでしたが、共通して言えるのが「人とのつながり」を生かしたリターンであるという点です。社会貢献のためのクラウドファンディングを行う際には、より一層”人脈”や”コミュニケーション”を念頭に置いたリターンを考えましょう。
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