昨今、Webサイトに限らず、メール、アプリなど顧客との接点が多様化しており、デジタルマーケティングではこれらのチャネルを扱うことになります。すると、それらのチャネルを通して顧客のアクセス履歴や、位置情報などこれまでより多くの情報を得ることができるため、顧客のニーズにあった施策が考えやすくなります。
デジタルマーケティングにより顧客のニーズを把握し、適切な時期に適切な施策を行うことができれば、ブランドや商品のファンを獲得することにもつながるのです。
ここでは、具体的にどのようにデジタルマーケティングが行われるのか、幾つか手法をご紹介します。
SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジン最適化と訳されます。検索エンジンにおける順位を向上させることで、Webサイトへのアクセスを促進することを目的とした手法です。例えばGoogle検索上では、順位の高いWebページに多くリンクされていると上位にランクインすることができます。つまり、上位にランクインするために魅力的なコンテンツを作成することで、良質なリンクの獲得し、クリック率、コンバージョン率を上げることへと繋げていきます。
SMM(Social Media Marketing)とは、その名の通りソーシャルメディアを活用したマーケティング手法です。Facebook、Twitter、Instagramなど様々なソーシャルメディアが存在していますが、これらを用いて自社の情報を発信したり、ユーザーと直接会話をしたりすることが可能です。また、広告費をかけてソーシャルメディア上に自社の広告を載せることもできます。
IoT(Internet of Things)とは、身の回りのあらゆるものがインターネットに繋がる仕組みを指します。従来は、パソコン、スマートフォン、タブレットなどがインターネットに接続されていましたが、ゲームやテレビ、エアコン、冷蔵庫などの家電もインターネットと繋がるようになりました。これによりユーザーとの接点が増えるので、これまで収集できなかった情報を収集することができます。例えば、お客様がお店に入ったときどのように商品を見るのか、また商品を見るだけなのか購買まで至るのか、といった行動パターンもデータとして蓄積することができます。
デジタルマーケティングの今後を考える上で注目されているのがAI(人工知能)の活用です。AIというとまだ身近に感じられない方もいるかもしれませんが、ネットショップでおすすめの商品を教えてくれるレコメンデーション機能にはAIが活用されています。ディープラーニングを中心としたAIが浸透すると、キャンペーンの開始・終了時期を判断したり、顧客分析を行ったりするだけでなく、ビッグデータを分析することで顧客の潜在ニーズを発見することもできるかもしれません。
ご紹介したようにデジタルマーケティングは扱う範囲が広いためにその手法も様々です。そして、これからもテクノロジーを活用した新しい手法が生み出されるかもしれません。このような状況においては、日々情報を収集しつつ自社に合ったデジタルマーケティングの手法を導入することが必要と言えます。
デジタルマーケティングで顧客との接点を増やすことができれば、顧客との関係性を強化することに繋がります。まだデジタルマーケティングを導入していないという企業は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?