システム思考とは?一言で表すと、「物事を俯瞰的に、系統的に考える」ことを言います。そのためには、客観的な視点から物事を捉えることが必要です。特性を持つ物事1つ1つを分けながら関係性を配慮し、全体を1つのシステムとして捉えることです。システム思考を行うことで全体像を把握し、1つ1つに注目していたときには気づかなかった原因や、それに対する解決策を発見できることがあります。デザイン思考とは?デザイン思考とは、「人間中心の問題解決アプローチをする」考え方のことを言います。「ユーザー起点で考える」、「コミュニケーションを重視する」、「繰り返し試す」、といった考え方がコンセプトになっています。具体的には、人々のニーズを観察し、そこから得たアイデアを具体的にプロトタイプ等に落とし込み、テストや試行錯誤を繰り返して解決していきます。こういった実験的な工夫はより効率的なデザイン思考の実践を実現します。人々のニーズを見極めるには、ユーザーがどんな人なのか、何を求めているのかを理解している必要があります。またそれに対して、解決すべき問題を追求することも大切です。※デザイン思考につきましては下記の記事でも解説しております。ぜひこちらも合わせてご覧ください。デザイン思考のプロセスや注意すべき点とは?システム思考とデザイン思考を組み合わせた考え方では、「システム思考」と「デザイン思考」を組み合わせると、どうなるのでしょうか。システム思考とデザイン思考は、両者を用いることで互いに補完し合い、上手く働かせることができます。組み合わせることでゴールまでの思考の流れを設計でき、目標に向かって物事を効率的に進めやすくすることができるのです。どういう「思考プロセス」を踏んでいけば良いかは、基本的にシステム思考を使って考えていきます。具体的にそのプロセスを実施する時には、システム思考のアプローチが適切な時と、デザイン思考のアプローチを使う方が良い時があります。プロトタイプを作って試す過程や、ビジネスとして成立するのかを精緻に分析する過程も必要だからです。まとめいかがでしたか。今回は「デザイン思考とシステム思考を組み合わせた考え方」について解説しました。このような部分最適ではなく全体として整合性のとれた考え方は、色々な場面に応用することができます。また、闇雲にプロセスを進めるよりも効率的にプロセスを進めることも可能です。しかし、これら2つの思考を用いることで真価を発揮するため、まずはシステム思考とデザイン思考を身に付けるようにしましょう。上記を参考にし、一度取り入れて目標達成に役立ててみてはいかがでしょうか。