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【チームビルディング】目標管理(MBO)を導入するメリットと注意点について

  • feedy

様々な働き方が存在する昨今の市場ですが、今回は「MBO」という手法について説明したいと思います。最近注目を集めている働き方であるのですが、一体どのような手法なのでしょうか?

この記事はBatteryからの引用です。

MBOとは?

MBO[Management by Object]は日本語にすると『目標管理』という意味であり、社員個人、あるいはグループで目標を設定させ、達成に向かって自らの仕事を管理し、企業全体の成果を大きくして行くことを目的とした手法です。

MBOの一番の特徴としては、社員「自ら」で目標の設定をするというところです。その後、その目標が本人の力量と比較して妥当か否かを上司と共に判断し、達成可能と判断されたら実行する、という流れが主流となっています。

MBOのメリット

では、MBOにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

モチベーション向上

まず一つ目に、社員のモチベーションの向上ということがあげられます。自分自身で責任持って目標を設定し、会社の利益向上に大きく寄与するということは、プレッシャーがある一方で、やりがいというものも生まれてきます。そしてやりがいが増えるということは自然と仕事をするモチベーションも向上するといえるでしょう。

社員のスキル向上

次に、社員のスキル向上ということがあげられます。MBOをするには、自分自身の力量の把握や、その目標に向かって進んでいく自走力など、今まで以上に能動的な行動力が求められます。そして能動的に行動することは、自らの思考力が鍛えられたり、今まで以上に成長することが期待されるでしょう。

MBOのデメリット

もちろん、MBOにはデメリットも存在します。

評価が曖昧になる

まず考えられるデメリットとして、評価が曖昧になってしまうということです。全員が同じようなキャリアパスや、評価基準があれば給与の決定がスムーズになりますが、個人の仕事の重さや目標達成度合いがバラバラになってしまうと、どうしても客観的な評価が曖昧になってします。

対策としては、綿密な社員とのコミュニーケーションによって双方が納得のいく形にするか、複数の人事や社員によって評価を下すことなどがあげられます。

理解に時間がかかる

従来の仕事スタイルから急に自分達で目標設定をすることが義務付けられると、間違いなく社員は戸惑ってしまい、目標への自走ではなく、単なるタスクの管理を自分自身で行うだけに終始するだけになってしまう可能性があります。

これに対する対策としては、忍耐強く何度も説明するのが、一見遠回りに見えるが一番効率的な方法であるといえるでしょう。また、部下だけではなく、部下の目標を判断する上司側にも理解させる事が大切です。

MBOをする際のポイント

では、実際にMBOをする際にどのようなことに気をつければよろしいのでしょうか?

目標を細かく設定する

まず1つ目に、細かく設定するということです。例えば「今までよりなるべく早く仕事を終わらす」という言葉ではあまりに抽象的であり、「早く」の定義が人それぞれになってしまいます。

この場合は例えば「今までよりも3時間早める」などと数値に変えたりして、誰が見ても同じ解釈をするような目標設定をする必要があります。

実現可能性のある目標に

次に、実現可能性があるかということです。例えば、今まで英語の読み書きが出来なかった人が急に明日から海外の顧客を獲得するなどと言っても高すぎる壁であり、無責任だと言う上司もいるかもしれません。

目標設定の際は自分の力量を把握し、それより少しだけ成長できるように一歩前に出れるような目標設定が一番いいでしょう。

時間軸を定める

3つ目に、時間軸を定めるということです。いつまでに何を達成するのかを明確にしないと、タスクの優先順位が決められずに、結局全て中途半端になってしまう可能性があります。

そうならない為にも、わかる範囲でこの目標は何月までに、これは何月までと時間で区切ることが大切です。

目標を達成する為の「手段」も考える

目標を定めたとしても、それに対するアクションプランがなければ、結局は絵に描いた餅になってしまいます。前述した実現可能性の話と重なるところもありますが、目標を定める際には、しっかりと達成までの手段をセットで考える必要があるでしょう。

まとめ-能動的な社員へ-

今回説明したようなMBOの働き方に明日から急に変えて、社員自身に仕事に任せるのは難しいかもしれません。しかし少しずつ、目標の設定をさせたり、より具体的に発言させることは可能であるでしょう。

社員のモチベーションに課題を感じているのであれば、この機会に、仕事の方法を見直して、いずれはMBOの導入で、抜本的に制度を変えることを考える価値はあるでしょう。

引用

MBO|Bizhint

目標管理制度(MBO)とは? 意味、手法、運用方法、必要性、メリット・デメリットについて|カオナビ

目標管理制度とは|人事評価制度であるMBO導入の目的・メリット・課題は?|ビヨンドニュース

目標管理制度(MBO)|HRpro