イラストはホワイトボードや模造紙に描かれるので、参加者は記録されている内容を共有しながら話を進めることができます。
グラフィックレコーディングにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
グラフィックレコーディングの特徴は参加者の発言をイラストを用いて「可視化」することにあります。言葉で説明すると難しい内容もイラストで「可視化」することにより、互いにイメージを共有することができます。
グラフィックレコーディングでは話の内容や流れをイラストで表しているので、どのようなことが話し合われてきたのか、ひと目で理解することができます。
よって、文字で記した議事録から内容を理解するよりも参加者の理解が早くなり、アイデアが浮かびやすくなります。
話し合いにおいて、自分の意見が消えていた、気づいたら発言力の強い人の意見が採用されていた、という経験はありませんか?
グラフィックレコーディングでは参加者の意見が平等に扱われるので、発言力の弱い人の意見も見落とすことなく検討することができます。
グラフィックレコーディングのことを「イラストで記録する方法」とお伝えしましたが、ただたくさんイラストを並べれば良い、ということでもありません。そこでグラフィックレコーディングを成功させるためのコツをご紹介します。
ひと目で話の流れがわかるようにするためにはイラストを構造化することが必要です。矢印でイラスト同士をつなげてみたり、番号をふってみたりと、イラストの関係性を考えながら描いていきましょう。
グラフィックレコーディングの長所はひと目で理解できることなので、文字情報が多いとその長所が薄れてしまいます。初めは話を聞きながら要点を整理するのは難しいかもしれませんが、的確なキーワードを取り出せるように練習を重ねてみましょう。
出典:会議を可視化・構造化する5つのコツとは? グラフィックレコーディング実践編 – フルスイング – DeNA
情報量が多くなってきたら、色に意味を持たせた上でイラストを色で囲ったり、なぞったりすると分かりやすくなります。色に意味を持たせて使うことで、情報の意味をひと目で判別できるようになります。
ここまでグラフィックレコーディングの概要を見て「グラフィックレコーディングを取り入れてみたいけど、絵を描くのは苦手だから…」「人の話したことをまとめるのは苦手だから…」という感想を抱いた方もいらっしゃるかもしれません。
参加者の会話を聞きながら要領よくイラストと文字を使って記録できるようになるためには慣れが必要ですが、基本的には簡単なイラストが描ければ誰でも始めることができます。
グラフィックレコーディングに興味が湧いてきた方は、会議の場でぜひ一度自主練習をしてみてはいかがでしょうか?
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