なお、リノベるは2016年に東急株式会社(旧:東急電鉄)と、2017年には三井物産および静岡銀行と資本提携を実施している。
同社は創業より「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に。」をミッションとして「顧客に対する約束」「社会に対する約束」「産業に対する約束」の3つの約束を掲げ、テクノロジーを活用した中古住宅流通とリノベーションのO2Oプラットフォーム、全国約350社の不動産、設計、施工のパートナーネットワークを構築し、2800組を超えるお客様にワンストップ・リノベーションでオーダーメイドの住まいを提供してきた。
同社はミッション達成に向けて成長を加速することで、我が国の既存住宅流通とリフォーム・リノベーション市場の活性化を加速、持続可能で環境にやさしいストック活用型社会への転換、SDGsの実現に寄与していきたいと考えていると言う。
▼調達の目的と今後の展開
ワンストップ・リノベーションは、不動産・建築・金融業界にまたがる、長くて高度な専門性が求められるバリューチェーンが特徴である。その難しさゆえ、この業態で規模を拡大することは難しいと言われてきたが、当社はテクノロジーを積極的に活用することで中古住宅流通およびリノベーションにおける課題解決を行い、ワンストップ・リノベーション国内No.1事業者となった。そして、同社が構築したプラットフォームをオープン化し、不動産・建築・金融業界の他社に開放することで、産業が抱える課題を価値に変えていきたいと考えている。
この度調達した資金は、中古住宅流通とリノベーションのプラットフォームを強化するための、テクノロジー導入の加速と人材の採用・育成に活用。具体的には、①かしこく、素敵な暮らしの実現に向けシナジーがある関連企業(ベンチャー・成熟企業)への戦略投資、②自社プロダクト(業界特化型SaaS等)の開発体制強化、③エンジニア(ITエンジニア・建築業界の技術者・多能工(職人)等)を中心に、積極的な採用と育成を行う予定だと言う。