1. TOP>
  2. FinTech・フィンテック
  3. TIS、中国のFinTech企業『上海訊聯数据服務有限公司(CardInfoLink)』と資本・業務提携

TIS、中国のFinTech企業『上海訊聯数据服務有限公司(CardInfoLink)』と資本・業務提携

  • feedy

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桑野 徹、以下TIS)は、中国のFinTech企業『上海訊聯数据服務有限公司(CardInfoLink)』(本社:中国上海市浦東新区、総裁:趙健、以下 CIL社)と、資本・業務提携したことを発表した。

CIL社は2010年に上海で創業したFinTech企業で、QRコード決済領域とカード決済領域において、プロセシングサービスを提供している。QRコード決済領域では、支付宝(以下「Alipay」)と微信支付(以下「WeChat Pay」)の双方の正式認可を得ており、両サービスの決済を処理できるという特長を持っている。CIL社のQRコード決済プロセシングサービスは、日本、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、シンガポール、タイ、香港などにおいて、空港・百貨店・アミューズメント施設・家電量販店・コンビニエンスストア・ドラッグストアなどの様々な施設・店舗で導入されている。
また、カード決済領域では中国銀聯をはじめとする各国際カードブランドからの認証を受けており、特に国際間取引におけるスイッチング業務では、トップクラスの実績を持っている。

<上海訊聯数据服務有限公司の概要>
社名 :上海訊聯数据服務有限公司(CardInfoLink)
設立 :2010年
資本金 :14,519千人民元
代表者 :趙健
主要事業 :各種決済領域におけるプロセシング事業

TISでは、決済系システムの開発実績を数多く有し、リテール決済ソリューションのトータルブランド「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」を展開するなど、得意分野である決済関連事業の強化を進めている。その強化の一環として、競争の激しい中国の決済市場で躍進するCIL社が創り出す多彩なソリューション群を高く評価し、今回の資本・業務提携にいたった。
TISは、CIL社との資本・業務提携を通じて、「日本、東南アジアにおけるQRコード決済事業」と「中国におけるカードプロセシング業務」の2つの事業を共同で推進する。両社では、日本、中国、東南アジアで付加価値の高いITサービスを提供していくことを目指す。

■資本業務提携の概要
1)日本、東南アジアにおけるQRコード決済事業
中国発の「Alipay」「WeChat Pay」に代表されるQRコード決済の潮流は、東南アジアから世界各国に急速に広がりつつある。TISは、CIL社との資本・業務提携によりQRコード決済ソリューションを日本の流通・小売店舗やアクワイアラ(加盟店契約会社)にサービス提供する。また、東南アジア地域では、TISのグループ会社を通じてサービスを展開する。
本QRコード決済ソリューションを活用することで、流通小売・飲食店舗では、同一の端末/アプリケーションで複数のQRコード決済サービスに対応可能となり、外国人インバウンド需要の取込と店舗オペレーションの効率化が実現できる。
また、今後増加が予想される日本企業、東南アジア企業が展開するQRコード決済サービスにも対応していく予定である。

2)中国におけるカード発行システム事業
TISでは、中国において将来的には外資国際ブランドのカードが発行されると見込んでいる。その際には、TISが日本で多数の実績を持つカードシステムとノウハウをCIL社に提供し、CIL社の営業力と国際ブランドとのアライアンスをベースにした中国でのTPP事業(Third Party Processing:カード発行システムに関する共同事業)を検討していく。