同社は2017年12月より電子地域通貨プラットフォーム事業を開始し、キャッシュレス決済の導入が難しいとされる小規模店舗も含め、地域ぐるみで電子地域通貨を循環できるよう、開発・実用化を進めていた。今回、同社が提供する電子地域通貨プラットフォームにおける発行事業者第1号として、シモキタコインを設立し、下北沢で行われるイベントや商業施設、飲食店等で利用される電子地域通貨を発行する。同社のグループ会社であり、地域密着型Webサイト・アプリ「I LOVE 下北沢」を運営する株式会社アイラブ(所在地:東京都世田谷区、代表取締役社長:西山友則)は、カレーや激辛料理などにスポットをあて、下北沢ビギナーでも楽しくお店をはしごできるイベントを年に数回開催している。2017年に開催した下北沢カレーフェスティバルでは、過去最多の149店舗が参加し、10日間で約12万人を動員した。シモキタコインが発行する電子地域通貨は、クレジットカードなど他の電子決済に比べて導入に必要な初期費用や決済手数料を抑えられるため、個人経営の小規模店舗でも手軽に導入することができる。また、これまで下北沢の商店街では導入のハードルが高かったポイントシステムを低コストで提供できるため、地域ぐるみでポイント活用の促進が期待できる。飲食や買い物での決済をスムーズにするのはもちろん、ポイントシステムの利用による再来店の促進や、スマートフォンを用いた路上ライブの投げ銭など、新しい取引の創出も予定している。シモキタコインはアイラブ社と協力することで、電子地域通貨を通じて下北沢全体を盛り上げ、下北沢をより魅力溢れる楽しい街にしていく。 なお、同社は下北沢を皮切りに、電子地域通貨プラットフォーム事業を各地域に展開していく。株式会社シモキタコイン 代表取締役社長:鎌形渉氏のコメント地域の面白さは、その地域の人たちの面白さです。商店街の皆さまや下北沢を好きな人たちとともに、下北沢の魅力をもっと引き出せる通貨を作り上げていきたいと思います。株式会社アイラブ 代表取締役社長:西山友則氏のコメントスマホアプリによる電子地域通貨の活用は、前例が少なく課題や不安が多いため、地域では受け入れ難い状況にあります。まずは「I LOVE 下北沢」で培った地域とのつながりから実績を生み、活用していただけるコインに育て、そしてコインを通して下北沢の魅力を一人でも多くの人に伝えていきます。