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モスクワ証券取引所グループ企業に、ソラミツがオリジナル開発のブロックチェーン「HyperledgerIroha(いろは)」が採用

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ソラミツ株式会社(共同最高経営責任者:岡田隆/武宮誠、本社:東京都渋谷区)とNational Settlement Depository(ロシア連邦証券保管振替機関、以下「NSD」)は、D3ledgerを共同設立し、ソラミツがオリジナル開発者であるブロックチェーン「Hyperledger Iroha(いろは)」を活用した分散型デジタル証券保管振替プラットフォームを開発し、仮想通貨などの暗号資産のグローバルな預託サービスの試験運用を開始した事を発表した。
10月16日には、AddCapital Investment Fundが同サービスの試験利用を開始した。同サービスのブロックチェーンサーバーは、NSD、KDD(スロベニア証券保管振替機関)、Lykke(スイスの仮想通貨交換所)に設置されている。

D3ledgerは、ソラミツとオープンソースコミュニティによって構築されたHyperledger Iroha(いろは)ブロックチェーンを活用して、セキュアで分散型の預託決済サービスを提供する。 Hyperledger Iroha(いろは)は、分散台帳技術に基づく資産のトークン化を可能にし、高いレベルの信頼とセキュリティを提供する。 D3ledgerのネットワークは、YAC(ソラミツが開発した合意形成アルゴリズムで、1日に2,000,000件以上の保管と決済の処理が可能)に基づいて構築されている。

D3ledgerの共同設立者である武宮誠氏(ソラミツ共同最高経営責任者)は、「本サービスは、金融機関が資産を預託する上で、分散かつ安全な最良の方法です。今後、世界中の金融機関が暗号資産の取り扱いを拡大することに貢献するでしょう。」と述べている。

岡田隆氏(ソラミツ共同最高経営責任者)は「本サービスは、暗号鍵の信頼性を向上させ、鍵の紛失時でも仮想通貨やトークンなどのデジタル金融資産の所有権を回復する能力をもたらします。」と述べている。

D3ledgerブロックチェーンネットワークは、当初は下記の3つのノードで構成されている。
KDD(スロベニア証券保管振替機関)
NSD(ロシア連邦証券保管振替機関)
Lykke(スイスの仮想通貨交換所)
D3ledgerの主な機能である分散化は、仮想通貨投資家や金融仲介業者にとって複数の利点がある。
十分なレベルの規制上の透明性。
システムダウンのリスクはほとんどない。
新しい地域へ容易に拡張が可能。
ネットワークを介して各所有者を識別することにより、安全な所有権を確保できる。
所有権の記録情報は、万が一パートナーのいずれかが破産した場合でも安全に守られ、運営委員会と投票手続きを通じて、ブロックチェーンネットワークを安全・公平に管理する。

AddCapitalのマネージング・パートナーであるAlexey Prokofyev氏は、「私たちはプロ向けの金融市場に、多様な国の規制に正しく対応し、かつ、容易に暗号化資産の取引を管理する、シンプルで効果的なソリューションが欠けていることを理解しています。だからこそ、新技術による新たな金融ソリューションや金融商品の開発に取り組んでいます。私たちは、D3ledgerが大規模かつ強力なデジタル資産保管決済サービスになることを願っています。」と述べている。

Lykkeの創立者兼CEO Richard Olsen氏は、「D3ledgerは、新しいデジタル市場のエコシステムの重要な柱になり、大規模な金融機関への導入に不可欠な、地理的に分散した保管決済サービスが可能になる。」と述べている。

D3ledgerのソースはGitHubで公開されており、Lykkeのセキュリティ監査に合格している。