1. 既存事業とのシナジー
2014年に中小やベンチャー企業の資金調達を支援する目的とした改正金融商品取引法が成立し、2015年に解禁され、比較的歴史が株式型クラウドファンディングの流通規模(※)は推計10.2億円(2018年時点)といわれ、融資型(約1,840億円)や購入型(約120億円 )と比較すると、その市場規模は発展途上である。そのため、当社運営の購入型・寄付型・融資型クラウドファンディングサービスの利用者のソーシング等を通じ、株式型クラウドファンディング自体の利用者拡大を図る。
※ 矢野経済研究所:2017年度国内クラウドファンディング市場調査
2. 今後の体制
DAN社創業代表者である出縄 良人氏は、公認会計士また非上場企業向け市場グリーンシートの株式公開主幹事で9割を超えるシェアを獲得したこれまでの知見を活かし、CAMPFIREグループ内にて株式型クラウドファンディング事業の推進に従事する。
3. 目指す世界観
今は実績が十分では無い若年層のスタートアップ、地域に愛される飲食店、高い技術力を持つ工場、代々受け継がれる伝統工芸の発展や事業承継・・・といった既存金融機関で資金調達が限られてしまいがちな企業が、その数は決して多くなくとも、既に存在する知人やファンが「株主」に変わり、継続的に経営を応援してくれて共に成長する、そんな資金調達ができる世界観を目指していく。
株式型クラウドファンディングとは、個人の起案者ではなく企業がおこなう資金調達の一つで、個人投資家へ未公開株を提供する代わりに資金を募る仕組みのクラウドファンディングである。投資型・株式投資型とも言われ、投資家は出資先企業の詳細な情報を参考に投資を行い、非上場企業の未公開株を取得できることが特徴。
2015年より、株式投資を扱う第一種金融商品取扱業に、少額の特例ができたことで、日本にも2017年頃からサービスが出てきている。ただし、借り手企業側は年間1億円未満、投資家は1社につき50万円までと投資金額に制限があります。株式型クラウドファンディング事業者には、第一種少額電子募集取扱業の資格が必要である。