1. TOP>
  2. FinTech・フィンテック
  3. 九州アイランドワークとクラウドリアルティ、分散型ワークプレイスを創出する不動産クラウドファンディングの募集告知を開始

九州アイランドワークとクラウドリアルティ、分散型ワークプレイスを創出する不動産クラウドファンディングの募集告知を開始

  • feedy

“P2P型の不動産クラウドファンディングサービス”「クラウドリアルティ」を運営する株式会社クラウドリアルティ(本社:東京都千代田区、代表取締役:鬼頭 武嗣、以下「クラウドリアルティ」)は、九州全域でワークスペースのシェアリングサービスを提供する九州アイランドワーク株式会社(本社:宮崎県宮崎市、代表取締役社長:馬渡 侑佑、以下「九州アイランドワーク」)が宮崎市内で新しくワークプレイスの開発・運営を行う「KIW 宮崎プロジェクト」の募集告知を開始したことを発表した。今回の募集では、ANAホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:片野坂 真哉、以下「ANAHD」)の協賛により、一定の条件を満たした出資者に対して特別優待特典の提供も予定されていると言う。

働く場所のニーズの多様化と、拡大するコワーキングオフィス市場

近年の働き方改革の浸透とともに、個人が主体的に働き方を選択する流れはますます加速している。フリーランスや個人事業主としての働き方を選ぶ人も増え、大企業においても、深刻化する労働力不足の解決策として、社員の生産性を高めるためのリモートワークや副業の解禁を推進する流れが注目されている。働く場所に対してのニーズも多様化しており、業務スペースや会議室をシェアし、個人同士の新たなコミュニケーションを創出するコワーキングオフィスは、2010年以降、全国に増え続けている。東京都内におけるコワーキングオフィスの開設面積と開設数は、2018年9月時点で346拠点、6.6万坪(※)となっており、今後も市場は拡大していくと考えられている。

また新しい働き方として、休暇をとりながら一時的にテレワークで仕事をする“ワーケーション”というスタイルも登場。“ワーケーション”とは、“ワーク(仕事)”と“バケーション(休暇)”という考え方で、2019年11月には全国の自治体が集まった「ワーケーション自治体協議会」が設立されるなど、地方へ新しい需要を呼び込む効果があるという点でも注目されている。
(※)出典:CBRE「コワーキングオフィス - 新たな働き方のプラットフォーム」

“遊休スペースの活用”と“働き方”の課題を同時に解決する「分散型ワークプレイス」

近年、IT企業の積極的な誘致を行っている九州・宮崎は、その暮らしやすさ・過ごしやすさから、ワーケーションとして訪れるビジネスマン・関係人口の増加で注目を集めている。その一方で、テレワーカーなど独立した働き方をする人たちの受け皿となるようなスペースが少ないのも事実である。宮崎を始めとした九州全土におけるワークスペースの少なさや、一か所のコワーキングオフィスで起きがちな「周囲に集中力を削がれる」「社外秘な話ができない」「利用ルールがわかりにくい」「コミュニティが出来上がっていると入りにくい」といった課題を解決すべく、2019年1月に設立された九州アイランドワークは、「分散型ワークプレイス」で新しい社会インフラの構築を目指している。同社は「はたらくをオフィスから解放する」をコンセプトに、5年後までに九州内で335カ所のワークプレイスの展開、有料会員登録者数2,000名以上を目標としている。

「分散型ワークプレイス」は、月額15,000円というリーズナブルな価格で、快適な環境が整った複数のワークプレイスを利用できるサービスである。各ワークプレイスは、駅から徒歩圏内のビジネス街にある空きビルや、地域に眠る空き家・廃校などの遊休施設をリノベーションして利用するほか、九州に300カ所あるという無人駅の利活用、さらに西日本高速道路㈱(NEXCO西日本)・宮崎大学地域資源創成学部と連携した社会実験事業としてサービスエリアにトレーラーハウスを利用したワークスペースの設置などを予定。

今回の募集は、宮崎県宮崎市に設立される直営ワークスペース「KIW MIYAZAKI(仮称)」の開発・運営を行うための内装工事等に充当する資金調達を目的としており、対象となる遊休スペースの再生、有効活用を目指す。宮崎駅前から南西に歩いて約9分の対象物件であるビルの1フロアをリノベーションし、2020年4月から直営のワークプレイス「KIW MIYAZAKI(仮称)」として運営を開始する予定。2020年秋にはJR宮崎駅西口に宮崎県初となるJR九州系列の大規模複合商業施設「アミュプラザ宮崎」※1が開業予定。大型再開発が進み、今注目を集めている宮崎市中心部から徒歩圏とアクセスもよいエリアに立地している。また、宮崎空港の乗降客数は2018年には約331万人と前年比5.3%増で右肩上がりに伸びており、主要ホテルの宿泊客数も2018年は約125万人と前年比5.3%増と、今後の需要の伸びにも期待が高まっている※2。本プロジェクトはクラウドリアルティとして九州で初のプロジェクトとなる。クラウドファンディングによる出資の募集開始は2020年1月17日を予定していると言う。

KIW 宮崎プロジェクト詳細はこちら
https://www.crowd-realty.com/project/JP-0014/summary/

※1出典:平成31年3月宮崎県「宮崎駅西口駅前広場再整備基本計画」
※2出典:平成31年3月宮崎県「宮崎県経済の動き」(平成30年)

ANAホールディングス協賛による出資者特典は、10万円相当の宮崎行き旅行券

本プロジェクトでは、300万円以上の出資をいただいた出資者の皆様へ、10万円相当の宮崎行きANA航空券+ホテル宿泊ができる旅行券の特別優待特典の提供が予定されており、九州でのワーケーション体験をお試しで楽しんでいただけると言う。
また、ANAが運営するクラウドファンディングのプラットフォーム「WonderFLY」においても、「KIW MIYAZAKI(仮称)」に関する新たな募集案件が1月中旬頃にスタートする予定。
「WonderFLY」URL:https://wonderfly.jp/cf

九州アイランドワーク、ANAHD、クラウドリアルティは、分散型ワークプレイスの創出を通じて、新たな関係人口の創出や、地域課題の解決につながる人材・スキルの流動活性化を推進し地域創生に貢献していくと言う。