訪日旅行事業を展開するフリープラスは、ホテル事業へ参入する。2016年7月より、大阪市西成区に第1号となる訪日外国人旅行者を対象としたインバウンド特化型ホテル「 FP HOTELS Shin-Imamiya(仮称)」の建設に着工し、2017年4月に開業する予定。また、これを皮切りに、今後5年間で大阪や東京を中心に10棟のホテルを展開する計画で、インバウンド特化型ホテルにおけるFREEPLUSブランドの確立を目指す。1.背景と目的日本を訪れる外国人旅行者数は年々増加しており、2015年においては1,974万人(前年比47.1%増加)に達しました(※1)。また、日本政府は、訪日外国人旅行者数を2020年に4,000万人、2030年に6,000万人へと増加させる目標を掲げており、今後、訪日旅行業界は更に拡大していくと見込まれている。ホテル業界においては、訪日外国人旅行者の増加を背景として、大阪や東京といった都市部における宿泊施設の客室稼働率は上昇傾向にある。特に大阪における客室稼働率は2015年に85.2%(※2)と高い水準になっており、宿泊施設の予約が一段と取りにくい状況になっている。また、主に団体の外国人旅行者が利用するホテルは、立地やコスト面から日本人が出張等で利用するビジネスホテルに宿泊しているのが実態。しかしながら、日本人出張者をターゲットとして内需によって支えられてきたビジネスホテルは、旅行を目的とした訪日外国人旅行者のニーズを満たせておらず、快適に過ごせる仕様になっていない。2010年10月より訪日旅行事業に参入したフリープラスは、5年8ヶ月で23カ国から25万訪日外国人旅行者を取り扱い、2016年3月期においては約13万人の訪日外国人旅行者へ23万泊以上の宿泊施設を提供している。日本を訪れるすべての外国人旅行者にとって日本旅行が人生に残る思い出となるよう、フリープラスが、実績と経験から得たノウハウを余すところなく活かし、一から新築のホテルの仕様を設計した上で運営まで携わることによって、団体の訪日外国人旅行者のニーズを満たすホテルを提供していく。また、フリープラスが運営するホテルはインバウンド特化型ホテルとし、外国人旅行者を対象とするため、従来のビジネスホテルにおいて旅行を目的とした訪日外国人旅行者とビジネスを目的とした日本人出張者との間で起こりえるお客様同士のニーズの相違が、当ホテル内では発生することもなくなるとしている。※1:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(総数)」より ※2:観光庁「宿泊旅行統計調査」より2.施設概要・名称 :FP HOTELS Shin-Imamiya(仮称)・所在地 :大阪府大阪市西成区萩ノ茶屋1丁目・開業 :2017年4月(予定)・建設規模 :地上9階建(敷地面積:440.46㎡、延床面積:2,805.95㎡)・客室数 :100室