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0.2秒で取引できる独自ブロックチェーンで「今すぐ“使えるブロックチェーン”をすべての企業、すべての人に」

株式会社アーリーワークス代表取締役小林 聖

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今回インタビューさせていただいたのは株式会社アーリーワークスの代表取締役である小林聖 氏だ。

小林 氏が代表を務めるアーリーワークス社は0.2秒で取引を完了させる高速なブロックチェーンを開発している。既存のブロックチェーンで高速化に成功したと言われるEOSでも取引完了に3秒かかることを考慮すると、非常に早いことが分かるのではないだろうか。

どのようにして0.2秒という高速な世界観に至ったのか、代表取締役の小林聖 氏にこれまでの経緯からアーリーワークス社の特徴まで話を伺った。

ブロックチェーンに携わる前は公務員、自営業、民間企業、会社経営を経験

元々は大阪市役所の公務員で福祉および官公庁の入札の分野で仕事をしていました。その後、バンドマンになるため公務員を辞職し自社レーベルを立ち上げ自営業に。 27歳の時に解散するきっかけがあり、民間企業の株式会社パソナへ入社後、営業やコンサルティングの経験値を十分得たうえで30歳になったのをきっかけに当時勤めていた株式会社パソナを退職。

独立後は会社を立ち上げ、ヤマダ電機の物流を使ったインターネットショップのスモールビジネスを始めました。 インターネットショップが軌道にのり、法人化して年商1億を達成したのをきっかけに新たに事業を起こしたいと思い、どのような事業を始めようかと情報収集していたところ、周囲の経営者から仮想通貨(暗号資産)が面白いという話を頻繁に耳にするようになりました。

ブロックチェーン関心のきっかけ:500プロジェクト以上のホワイトペーパーを精読

当時は株も為替もやったことのない人間でしたので、投資事業を始めるかどうかの判断をするためにもまずは仮想通貨が流行している背景や技術的な側面、数多あるブロックチェーンプロジェクトについて詳しく勉強する必要がありました。といっても勉強方法は単純で、各プロジェクトのWEBサイトや公表されているホワイトペーパーでプロジェクトのベースとなる技術やビジョンをひたすらインプットしていきました。

当時あった仮想通貨関連のプロジェクトはコインマーケットキャップ掲載ベースで現在よりもはるかに少なく、およそ800プロジェクトくらいだったと記憶しています。その内、上位500プロジェクトほどのホワイトペーパーを熟読しましたが、そのほとんどはブロックチェーンの技術的説明とその可能性について記述されているに留まり、実用性があり、ブロックチェーンが現状の課題を解決しているプロダクトはほんの一握りしかありませんでした。

ただ、この一握りが本当に面白く、AIやIoTなど近年の最新技術と同等の変革の予感をブロックチェーンに感じ興奮したのを今でも覚えています。そしてホワイトペーパーを読んでいく中で、ブロックチェーンは送金や単なる投資案件としてだけでなく、もっとリアルビジネスで技術そのものが使えるようになっていくはずだ。それも5年10年先ではない、2~3年後、いやもしかしたら来年あたりにも実用化される可能性すらある!と考えるようになりました。

当時はネットショップを運営していたので、ネットショップのエコシステムもトークンエコノミクスやブロックチェーンを応用できたら面白いなと、自分の事業に紐づけた時によりリアルなビジネスユースを考える時間が増えました。 しかし、そんなアイデアやブロックチェーンに対するワクワクがあっても、僕自身はエンジニアではありませんので、実際に事業を立ち上げるまでには至らず悶々とした日々を過ごしていた時、ある転機を迎えました。

それは、僕がアーリーワークスを立ち上げるきっかけにもなった、弊社のCTO(取締役 兼 最高技術責任者)の山本浩貴との出会いです。

共通する「哲学」があった:アーリーワークスCTO 山本浩貴 氏との出会い

当時は自分のインターネットショップも稼働していたので、事業に使う在庫管理ツールを開発してくれるエンジニアも同時並行で探していて、現在のCTOである山本に出会いました。

開発の依頼内容もそこそこにお互いのバックボーンやこれまでの経験を話しているうちに、自分の軸となるような「哲学」が共通していることが判明して、すぐに意気投合しました。 哲学の部分はほんの一例で紹介すると、僕は先人の知恵が大好きで、事業をする際には「温故知新」という概念を前提に作り上げることがとても重要だと思っています。新しいものは例にもれず革新的なので、とてもキャッチーでインパクトがあるんですけど、弱点も多くて、そのほとんどはブロックチェーンのように課題を多く抱えています。

一方で古いものは使い古されていてインパクトなどはすでに色あせているんですが、言うまでもなく安定しているんです。それでいて、すでに使われているので親しみがある。古いものに新しいものを正しい方法でくっつけてやると、「ちゃんと使える新しいもの」を生み出すことができる。この二つをうまく組み合わせてあげると物事が上手くいきやすいと僕は信じています。

一方でCTOの山本はエンジニアとして新しいものが大好きな反面、「枯れた技術の水平思考」という言葉をすごく大事にしていています。「温故知新」とはまた少し毛色は違うんですが、安定した技術をどういうタイミングで新しい技術と組み合わせれば上手く行きやすいかということを本当に深く考えている。

僕は営業畑で、彼はエンジニア畑なので普通なら対極に位置する業種です。なので意見の一致が難しいと思うのですが、行きつく結論がほぼ一緒でした。

その時の会話の中で僕がブロックチェーンの可能性について話題にしたんです。 世界の在り方を変えるかもしれないすごい技術があるぞ、と。 フタを開けてみると僕とほぼ同じタイミングで彼もブロックチェーンを研究し始めていて、

「俺のスキルセットなら今ブロックチェーンが抱えてる課題を全部払拭して、本当に使えるブロックチェーンを作れる!」

と、ポロっと言葉をこぼしたんですよね。

ただ、彼は当時フリーランスをやっていたんですが、課題があって今すぐはできないと言うんです。課題としては今のお客さんの案件をひと段落させて新規案件を止める必要がある。 また開発したあとそれを売り込む営業力に不安があると。

僕はインターネットショップを経営していて、次の事業に投資する資金もあり、協力してくれそうな経営者やネットワークがあり、手前味噌ですが他と比べても引けを取らない営業スキルを持っている。 彼は12歳から始めたプログラミングの知識とスキル、ブロックチェーンのボトルネックをぶち壊すアイディアがある。

すべてのピースがパズルのようにすべて揃ったことを彼も感じていてくれて、2018年1月20日に出会った僕達は、2018年5月1日には会社を立ち上げることになりました。

プロジェクトコンセプト:今すぐ“使えるブロックチェーン”をすべての企業、すべての人に

弊社では「今すぐ“使えるブロックチェーン”をすべての企業、すべての人に」というのをコンセプトにしています。

2014年から見ると世界に毎年一万を超えるブロックチェーンプロダクトが生まれ、その90%は詐欺または事業継続できなくなったというデータをアメリカのコンサルティング会社が出しています。事業継続している残りの10%にも「実用的」なものは少ないです。

例えばEOSのブロックチェーンでは1つのトランザクションが3秒で取引を完了することができます。ビットコインの10分の決済から見れば非常に高速な処理に見えますが、これはブロックチェーンの世界の中だけであって、既存のデータベースと比較するととても遅い。Suicaを例にして考えたときに、もし1つ1つの決済に毎回3秒かかっていたのでは出勤や帰宅時のラッシュにとても追いつかない。Suicaのシステム構築の要件として0.3秒以内に決済するという壁を今のブロックチェーンでは超えることが出来ない。ブロックチェーンが現実世界での実用に至らず、浸透していかない本質はここだと弊社は考えています。

これまでのブロックチェーンは完全分散をいかに早くできるかを考え試行錯誤されてきました。しかし、完全分散かつ高速化の実現はセキュリティとスピードのトレードオフの関係を崩せず、セキュリティを担保したまま処理を高速化していくことは非常に難しいです。

そこで我々は中央集権型のデータベースのメリットと分散型のメリットを組み合わせた独自の「ハイブリッドブロックチェーン」を作り上げました。

それが弊社の“Grid Ledger System”です。

“Grid Ledger System”は0.2秒での取引完了を実現します。やり取りされるデータは当然ブロックチェーン上に記述が可能なため、プリペイドカードやクレジットカード内の情報を、改ざんできない情報としてブロックチェーンで守ることもできます。

「管理の中央集権化」と「権限の完全分散化」という2つの視点から既存のブロックチェーンとデータベースの持つ課題を解決し、新しいシステムのカタチを世に問いかける試金石なのです。

必ずしも完全分散である必要はない:中央集権的な技術を取り入れる背景は文化の違い

弊社の哲学として誤解を恐れず言うならば、ブロックチェーンが必ずしも完全分散である必要はないと思っています。海外では中央集権を認めない人が一定数いますが、実用性を考えると中央集権的な思想や利便性を完全に排除することは現段階では最適解ではないんです。

これは「文化の違い」という背景に考えの違いの答えがあると考えます。

中央機関を信頼できるかどうか、という文化的背景

例えば、日本ではお金を預けるときに、銀行以上に安心してお金を預ける場所はないと思います。潰れる心配も少ないし、お金が盗まれてしまうリスクも少ない。一方海外では自国の銀行が潰れる事例も少なくないですし、ハッキングを受けて多量のお金が盗まれてしまうケースもあります。

第三者に預けたお金が自分の責任外で無くなってしまう可能性がある状況で、銀行を完全に信頼することは海外では難しい。

他方、中国では政府が情報統制し、真実が国民に伝わりにくい環境になっていたり、信頼していた会社が偽物の販売をしていたり、食品の原材料に通常使われてはいけないものが使われていたり。他にも事例はたくさんありますが、世界的に見ると中央集権的な仕組みそれ自体がそもそも信頼できない背景がある。

当然中央集権的な仕組みやサービスに懐疑的になると自分で管理した方がよっぽど安全で、もしトラブルにあったとしても自己責任の中でカタがついてしまう。 結果既存のブロックチェーンのような完全分散システムに未来を感じることは不思議ではないと思います。

しかし、国外と比較して中央機関がほどほどに信頼できる日本においては、完全分散はそこまでなじまないと考えています。

完全分散のうえに成り立つ世界というのは想像しにくい

国家や企業などの中央集権的な仕組みに依存せず、個人が自立し相互に補完し合う完全分散型の仕組みこそが「正しい世界」であるといった哲学の方もブロックチェーン業界には多数いらっしゃいます。しかしながら僕が考える完全分散のうえに成り立つ世界とは、極端に言えば国家が存在しなくなった世界です。

個人的には少なくとも今後50年で国家という概念が世界から消えて、個人が国家や企業に依存せず完全に自立し、ブロックチェーンやAIが世界をコントロールするのは終着点のひとつとして可能性はあると感じつつも、近い未来の話ではないと考えています。そのためブロックチェーンプロダクトで語られるような未来予想図に現実感がわかない、というのも正直なところです。

もし中央集権的な仕組みやサービスがなくなったとすると、今までまとめて中央集権がやっていたことを個人に返すことになるので、同じタスクを一人一人が実行することになる。これがAIやブロックチェーンなどのシステムで代替して実行できるとしても、それをシステムとして実行するスキルが個々人に必要になり、もし中央集権サービスの代替となるシステムが実行できなければその恩恵は受けられない世界になる。

ブロックチェーン業界では個人でノードをビルドして、トークン配布を受けたりしますが、プログラミングをやっていない一般の人がノードをビルドするにはある程度の学習コストが必要で、それと同じようなことを100人いたら100人に全員がやりますか?という話になってくる。

それであれば、ある程度は中央集権的な機関にやってもらって、その対価として手数料を払う。結果、時間や労働力を効率よく削減できるという世界観は今後もある程度無くならないと思います。

一方で現状に目を向けてみると、確かに国家や企業に情報や価値が集中しすぎている側面もあると思います。銀行や行政サービスで引き出すお金や個人情報は自分のものなのに、限られた時間、限られた量しか引き出せない不便さがある。

こういった情報や価値の過集中による不便さを、国家や企業から個人へ返してあげることで解消できると信じていますし、その線引きを正しい位置に戻してあげることができるのがブロックチェーンの凄さだと僕は考えています。 なので「必ずしも完全分散である必要はない」という哲学はありながらも「中央集権的な仕組みによる問題点」をいかに解消するかという観点を大事にして、中央集権と分散型のバランスをしっかりとったブロックチェーンを開発しています。

ハイブリッドブロックチェーン“Grid Ledger System”はブロックチェーン2.0である

中央集権的な要素を組み込んだハイブリッドブロックチェーンはブロックチェーンなのか?

中央集権的なシステムをブロックチェーンに導入した場合、果たして弊社のブロックチェーンはブロックチェーンと呼べるのか、と疑問視する方がいます。 ではそもそも、ブロックチェーンとは何でしょうか?

僕達は以下の3点を満たしていればブロックチェーンと呼んでもいいと思っています。

(1)ハッシュチェーン連結により、耐改ざん性を有する
(2)P2Pネットワーク活用によりゼロダウンタイムが実現する
(3)トランザクションヒストリーを相互に監視可能な高い透明性

この中で言うと悪意による攻撃を受けてもダウンしにくいゼロダウンタイム構造や、他方いくつかのブロックチェーンプロダクトで表現されているP2Pにより一般ユーザーのマシンリソースを一部借りることにより実現するコストダウンはブロックチェーンを導入していくわかりやすいメリットかなと思います。

また一方でブロックチェーンの本質は(1)の耐改ざん性という機能を応用したトレーサビリティにあるとも思っています これはブロックチェーンの活用方法でよく事例になる物流管理の部分を言っているのではなく、データが生まれた瞬間から現在までのヒストリーデータをブロックチェーンで管理してあげることで、情報のトレースが可能になり、今後さらに進んでいく情報化社会を支える様々なデータの正当性を担保できるその仕組みにこそ価値があると考えています

ブロックチェーンの課題を解決するためにデータベースのメリットも引き継ぐ

ブロックチェーンは改ざん耐性、サーバーがダウンしない、コストが削減できるなどの様々なメリットがありますが、同時にブロックチェーンにはいくつかの課題もあります。それは処理速度とファイナリティの問題です。

処理速度については前述のとおりですが、もうひとつの課題であるファイナリティに関して具体的にお話しさせて頂きます。

ファイナリティとは日本銀行が定めた概念で、『行われた決済が後から絶対に取り消されない』、『受け取ったお金が後になって紙くずになったり消えてしまったりしない』といった取引のことを指します。

結論として、多くのブロックチェーンはその特性からファイナリティというものがありません。例えばビットコインですと、送られてくるトランザクションに対してブロックという存在があって、その中にトランザクションがパタパタと埋まっていきます。

そしてPoWのルールに従って約10分間のタイミングで蓋を閉めてチェーンで繋ぐことでトランザクションの承認が完了しますが、ブロックチェーンの特性上そのチェーンが後から覆る可能性はどれだけチェーンが伸びても数学的に0にはなりません。

一般的なビットコイン取引サービスの場合、3~6ブロックの承認時に決済が確定したとして扱っていますが、これは数回承認後の決済が覆る可能性が低いとみなしているだけなのです。

つまりブロックチェーンとは時間の経過とともに合意の覆る確率が0に収束するプロトコルであって、取引の確定に於ける特異点が存在しないというのが結論です。

IOTAなどはDAGにタングルというコンセンサスアルゴリズムを採用していますが、最新のトランザクションが発生した際に連鎖的に過去のトランザクションを承認していくという仕組みなので、これも同様に合意の覆る確率が0に収束するプロトコルになります。

これらの特性による問題点について銀行を例にとって考えてみましょう。

ファイナリティの無いブロックチェーンを銀行が導入した場合、銀行は常に顧客から預かった資産データが取り消される、または覆る可能性に晒されながら営業を続けなければなりません。

そのような可能性を持ったプロトコルは銀行のみならず、他業種企業も受け入れることは無いと僕達は考えています。

これらを解消しようとするならば当然中央集権的なアプローチが必要になってきますが、力業で解決しようとするとブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムそのものに影響を与え、ブロックチェーンの良さを奪ってしまいかねない。

弊社はこういった課題を一部中央集権的な発想を取り入れながら独自の技術で解決し、スピードとセキュリティの両立、また大きな課題であったファイナリティについても課題解消し、一つ一つのトランザクションがしっかり確定していくブロックチェーンを実現しました。

中央集権技術と分散技術を細かい粒度で分解・解釈し、それらのパーツを宮大工のように技術力で融合させたハイブリッドブロックチェーンシステムが我々の“Grid Ledger System”です。フルスクラッチでコンセンサスアルゴリズムもゼロから見直し開発しており、既存のブロックチェーンの技術的な常識からは良い意味でかけ離れてしまったので、弊社内部ではこのハイブリッドブロックチェーンのことを、次世代型のブロックチェーンとして勝手に”ブロックチェーン10.0”と呼んでいます。笑

docomoや東京工業大学との提携・協業

昨年末に開催された株式会社NTTドコモ様主催の「DOCOMO Open House 2018」の場に招待いただき、弊社のブロックチェーンをご体感頂けるブースも出展を行いました。 そこで発表した弊社の技術を認めていただき、第5世代移動通信方式(5G)導入に向けたオープンイノベーションプラットフォームである5Gオープンパートナープログラム参加企業2600社の中から我々アーリーワークスが「5Gソリューションパートナー」に選出されております。

現状5Gソリューションパートナーとして選出されているのは2600社中16社のみであり、他企業はすべて大手企業様ですが、ベンチャー企業は我々一社だけです。およそ1年で弊社の技術を第三者の企業様から高いご評価を頂くことができました。

また、自分たちだけでプロダクトを作ってしまうと、どうしても視野が狭くなってしまいます。そこで、アカデミックな知見を共有頂ける協力機関を探していたところ、ご縁があって東京工業大学 情報理工学院 数理・計算科学系 首藤 一幸准教授に顧問として弊社独自ブロックチェーン技術を見て頂いております。

首藤様もブロックチェーン技術に非常に大きな興味・関心を持っていらっしゃり、一部中央集権的要素を取り入れたブロックチェーンを見ることでより本質的なブロックチェーンを研究できる、ということで協働するに至りました。

今後の展望:SQLと互換化された使いやすいブロックチェーン型データベースをローンチ

我々の目指しているサービスは、GLSというブロックチェーンをより沢山の方に使っていただけるようSQLと互換性を持たせたデータベースサービスです。

イーサリアムを構築するために使用する言語は特殊であり、他の開発に使えるものではありません。C系言語やJavaScriptのように汎用性がないんです。

こういったブロックチェーンに特化した知識や技術力を確保していこうとすると、既存のエンジニアにとっての学習コストが上がりますし、企業も正しくエンジニアに支払うコストを評価できない。ブロックチェーンを導入してデータベース周りのコストを下げても、前述の問題により結果的に全体にかかる費用が適正化されず、ブロックチェーンの利点を活かすことができなくなります。

既存のデータベースは何らかの形でSQLを使っています。それに伴い当然SQLを扱えるエンジニアも多い。ブロックチェーンがSQL互換化すれば、ただ早いだけではなく、余分な学習コストをかけずにどんなエンジニアでもブロックチェーンでシステムを開発するという選択肢ができる。

ただ、既存のブロックチェーンはファイナリティを持たないためSQL互換化は非常に難易度が高いです。ですが、我々のブロックチェーンならファイナリティを持つためSQL互換化が出来る。ここに非常に未来を感じています。

もちろん何でもかんでもブロックチェーンを使えば良いとも思っていません。

既存のデータベースとのすみ分けについては今後我々が精査し、啓蒙していくことで、理想的なブロックチェーンの用途を世界に提案し続けなければいけないと考えています。また、エンジニアの皆さんの選択肢を増やすことで出来ることを増やし、もっと自由になってほしいと考えています。

世に出ているブロックチェーンはあたかもそれ単体で何かを成せるような情報発信がとても多いように思います。ですが、我々は違う角度からブロックチェーンに向き合っています。言うなればブロックチェーンは主役ではなくて、接着剤なんです。

docomoさんとパートナーシップを結ばせていただいた「5G」やスマートシティ構想もそうですが、AI・IoT・ビックデータやこれまで先人たちが築いてきた技術を組み合わせ、思い描いた未来を形にしていくための接着剤こそがブロックチェーンなんです。

「管理の中央集権化」と「権限の完全分散化」を実現した新しいブロックチェーンとデータベースのカタチ。

それが“Grid Ledger System”であり、このシステムを正しい接着剤として使って頂くことで、システムによるビジネスがさらに加速していくと信じています。

“ブロックチェーンと言えばアーリーワークス”

そう言われる企業となるために、これからもチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。

インタビュー・記事執筆
塚田愼一

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