今回は「センチョク」に参加している4社
合同の打ち合わせに参加し、「センチョク」に携わった経緯や、「センチョク」にかける思いについてお話を伺った。卸売業者がコロナ禍においてどのような取り組みをしているのか、ご覧いただきたい。
株式会社フードサプライ 竹川代表:
センチョク – 新鮮直送卸 – とは外食卸の野菜、肉、魚のプロ目利きの食材をご家庭にお届けするサービスです。地域限定ECとして開始し、魚など豊洲市場に当日に並んでいるものが当日届くという通販、EC初の試みとなっています。
開始時期は今年の5月後半で世田谷区限定でテストスタートしました。6月には目黒区、品川区、中央区、千代田区まで範囲を拡大。7月には渋谷区、港区、大田区、江東区、8月には新宿区、豊島区と範囲を広げており、9月以降も3区ずつ配送対応エリアを増やしていく予定です。
株式会社フードサプライ 竹川代表:
まず業界の動向としてコロナウイルスの影響で3月から売上が3割ほど落ち、4月、5月は売上が今までの2.3割でした。6月からは半分強ほどに回復しましたが、業界の動向としては、外出自粛規制に伴う飲食店の売上落ち込みに比例して引き続き困難な状態が続いています。
業界の落ち込みを含めて、「センチョク」を開始した背景には以下の大きな4つの理由があります。
これらの背景から、1社では難しいかもしれないけど、生鮮産品の4社が集まることで新しい取り組みができるのではないか、ということでサービスを開始しました。
株式会社フードサプライ 竹川代表:
「センチョク」は東京23区からのスタートになりますが、エリアを絞ってスタートさせる事により、無駄のない物流構築が可能となりました。卸業者自らがワンストップにてサイト運営・仕入・分荷・配達する事により、高いコストパフォーマンス・速いお届けが可能となり、新鮮な食材を安心、安価で食べていただくことができます。
一般的なECにおける配送は業務委託が大半で都度担当が変わることが多いですが、ドライバーも自社ドライバーなので、地域の顔としてコミュニケーションが取れる今までにないECになります。
当日入荷したものの中から目利きがセレクトする『目利きが選ぶ野菜セット』や『築地・山治大人気!極厚切り身セット』などのセット売りを多く採用しており、普段だと買わないおすすめの食材に挑戦することが増えますし、市場のものが当日届くのでパーティや晴れの日にも最適だと思います。
プライムミート株式会社 黒柳代表:
コロナ禍において外食はもちろんのこと、食のあり方、向き合い方が変わってきています。その中で家で食べるものを提案し、便利さを追求したサービスを提供したいと考えています。
また私どもの強みとして今まで星付きの飲食店から連日行列の立ち飲み屋さんまで、幅広い食材の提案をしてきました。人気飲食店に提案してきた食材と同等のものをお家で食べれるようにしたり、調理方をBtoCで提案したいと考えて参加しています。
株式会社山治 山崎代表:
やはりコロナの影響ですね。当社の売り上げが半分以下に落ち込んだというところで、今後の方針に悩んでいました。
また創業65年、70年近くとやっていくなかで、産地、漁師さんとのお付き合いがある我々山治が培った信用があります。コロナ禍で飲食店が休業している中で、彼らが採ってきた魚をどこに売ったら良いのだろうと真剣に考えた際に、「センチョク」の構想を伺い、何が何でもやっていこうと決意を持って参加させていただきました。
かいせい物産株式会社 宮崎代表:
飲食店への卸は緊急事態宣言が出て9割減少しました。宣言が解除されても依然として5割減の状態です。まだまだ飲食店の十全な復活は厳しそうだと考え、BtoCの商売も大切だと思い至り「センチョク」に参加いたしました。
プライムミート株式会社 黒柳代表:
今後の期待として、ITの発達、ロジスティックの人手不足、労働環境の変化を見据えた先手先手のサービスで首都圏のインフラとなり、発信をして欲しいと考えています。
株式会社山治 山崎代表:
BtoBではなくBtoCなので、一般消費者様へ直接「市場の美味しい」を伝えたいと思います。
我々は今までプロがプロに売ることが当たり前だったので、取引を終えた後に「今回のこれは美味しかった」「前回のあれはとてもサイズが良かった」などの会話はなくて、美味しくて当たり前、質が良くて当たり前の世界でした。
一方で「センチョク」の場合は、一般消費者様への直接の食材提供なので、購入してくださったの声が聞こえてくることがとても嬉しいです。
切り身の厚さに驚いていただいたり、旬の魚のサイズや味の良さに「美味しい」「凄い」といった最高の褒め言葉をいただけることがとてもありがたいです。
こちらが自信をもって目利きをしたものを提供させていただいて、それに対して実際に召し上がってくださる方の正直な意見が、そのまま聞こえてくるというのが励みになっています。
なので「センチョク」を活用することで、消費者様の声が聞こえる、顔が見える、といった所に注目しております。
かいせい物産株式会社 宮崎代表:
引き続き「センチョク」を通じて飲食店への卸会社、本物のプロが厳選した商品をご家庭で味わって頂き、「やはり違うな」と感じて頂きたいと思っています。
株式会社フードサプライ 竹川代表:
今後はさらに多くの参加企業を募り、様々な世代・家族構成の皆様に幅広く選んで頂けるような商品や、生鮮産品を調理・使用する際に必要なこだわりの調味料、普段のお買い物で負担になる重い水などの品揃えを充実させていきます。
また8月の新宿区・豊島区のサービス開始に加えて、9月からはさらに配送サービスを提供できる範囲を広げていく予定です。今後は関東全域、そして全国へと「センチョク」の輪を広げて、本当に美味しい食材を皆様にお届けしていきたいと考えています。
【株式会社フードサプライ】
代表取締役:竹川敦史
本社:東京都大田区東海1-3-6 プロロジスパーク東京大田6F
URL:http://www.foodsupply.co.jp/
理念に“YASAI LIFE LINE”というキーワードを用い、自社を「野菜の流通」、「八百屋」ではなく「野菜のライフラインをつくる企業」と定義。東京・千葉に物流センターをかまえ、「流通業を行う企業」ではなく「新しい流通をつくる企業」として「ドライブスルー八百屋」をはじめとした新しいモデルを構築し続けている。
「ドライブスルー八百屋」の取組はこちら
URL:http://www.foodsupply.co.jp/drivethrough/
【株式会社プライムミート】
代表取締役:黒柳 英男
本社所在地:神奈川県川崎市東扇島24 C棟 16号
長野工場:長野県長野市北長池1962-33
URL:http://www.primemeat.jp/
肉の仕入・保管・加工・配送をワンストップで行い、安心で安全なお肉をお客様に最適な付加価値を付けてご提案致します。
高品質な食肉加工技術とPB化による店舗オペレーションの簡略化、ニーズに合わせた商品をより安価でご提案など、飲食店様に寄り添い、店舗運営を応援していきます。
生産地と消費地を繋ぐパイプ役となり、生産者様の想いを消費者様にお届けし、日本が世界に誇る和牛や高品質な国産豚肉、国産鶏肉などをご提案していきます。
【株式会社山治】
代表取締役:山﨑 康弘
豊洲 本社:東京都江東区豊洲6-5-1東京都中央豊洲卸売市場内6街区水産仲卸売場棟
浦安 本社:千葉県浦安市堀江3-5-11
築地場外「築地魚河岸」(直営鮮魚店):東京都中央区築地6-27-1 「築地魚河岸」海幸橋棟1F
浦安 工場:千葉県浦安市堀江4-5-13
URL:https://www.yama-haru.jp/
すべては、お客様の「うまい!」の笑顔のために!築地魚河岸の市場人としての気概を胸に、これから豊洲市場をつくっていく市場人としての心意気を胸に、魚のうまさを伝え、世界の人々に魚の〝旨さ〟(春夏秋冬の旬)を伝えます。
【 かいせい物産株式会社】
代表取締役:宮崎成人
本社:東京都中央区豊海町4番5号豊海振興ビル5階
URL:http://www.kaiseibussan.com/
テレビでも特集された「ドライブスルー魚屋」を手がける《かいせい物産》
魚介を中心に日本全国から「おいしい」を発掘し、約3000店舗の飲食店様へ卸しております。センチョクではその自慢の食材と同じモノをご家庭へお届けいたします。
【センチョク〜新鮮直送卸〜】
URL:https://senchoku.com/
地区限定(現在は23区)で配送料500円(何個頼んでも)という格安な宅配料で宅配当日に市場にあがったこだわりの鮮魚、こだわりのお肉、こだわりの野菜・果物のそれぞれ卸業者が厳選した商品を安心、安全、安価でお届けするサービスです。