「一つひとつの事業に対して、物凄く丁寧に取り組んでいることです。一見すると非効率な面があるのですが、結果として見るとそれが成果につながっています。事実、退会率も低いですし、ここ5年間は店舗を閉鎖していません。長期的な視点に立つと、丁寧な姿勢がロハスの強み、支持されるポイントになっている気がします」
そもそも、日本におけるヨガ人口や市場規模はどの位あるのだろうか。専門誌の調べによると、月に1回ヨガを楽しむ人は約600万人。潜在的なヨガ人口は、約1600万人。レッスンや関連商品なども含めた市場規模は約2600億円とのこと。こうした数値以上に、伊藤CEOはまだまだ開拓の余地が十分にあると強調する。
「いずれも、ヨガを主にフィットネス的な観点で捉えた数値です。衣・食を含めてライフスタイルとして、さらには文化的な生き方として捉えていくと、全く違ってくると思います。当然ながら、ロハスでも新業態を検討中です」
ヨガという価値観に重きを置くロハスだが、市場におけるポジショニングをどう分析しているのか。その点についても、伊藤CEOに聞いた。
「事業のど真ん中にヨガがあり総合的に活動している会社は、ロハスしかありません。その点は私たちの誇りでもあり、自信となっています。かなり、ユニークなポジションであると言って良いでしょう」
ライター
袖山 俊夫