美容形成外科80年のパイオニアが考える、これからの美容医療とは

サフォクリニック

白壁雷太

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ベンチャータイムス編集部

インタビュアー

秋山真美子

サフォクリニックの理事兼広報を担当している白壁雷太氏。
法人理事長であり、院長の父をはじめドクターたちが働きやすい環境作りはもちろん、患者様が満足のいく施術とは何かを常に考え、ドクターとお客様の橋渡し的な役割も担っている。
クリニックは六本木駅から徒歩10分ほどのメイン通りから少し入ったビルの地下。
1階のエントランスに続く道にはツル薔薇の繁る植え込みがあり、そこの薔薇や四季折々の花を白壁氏やスタッフの方々が育てるなど、患者様への細かい配慮が伺える。

01

歴史と伝統を担うクリニックの役割

―「美容形成外科」の先駆者ともいえる白壁征夫(ゆきお)院長、80年にもおよぶ歴史もあり、サフォクリニックは美容医療業界を牽引していかなければならない立場ですよね。

白壁氏:祖父が美容外科(美容形成外科)を大阪で開業し、そのあとを継承したのが父なので姉と私の代で80年ですね。美容外科という分野を日本で初めて始めた責任というか、パイオニアであるあるからこその責任感や継承する義務を感じています。歴史や伝統があるから守らなくてはならないミッションもあります。逆に老舗だから壊せない壁もあるんです。見えない壁ですが。

姉の白壁聖亜ドクターは美容外科に進む前に形成外科で専門医を取り、形成外科医として修行しました。「形成外科を経て初めて美容外科を極める」という父の考えからです。姉はサフォのほか他院でも非常勤務医として働いているので父とは別のやり方でも出来ると思います。

姉は美容皮膚科治療にも精通していて、父は形成外科出身で美容外科医になったのでレーザー治療を行う美容皮膚科などはなかった時代でした。そのような背景から言えば父は美容皮膚科(レーザー治療など)は経験値が少ないと思います。そこが父と姉の違いです。姉はレーザー治療の権威である山下理絵先生から学んだことでレーザー治療の経験が豊富です。つまり姉は、美容外科の最高峰の白壁理事長と美容皮膚科の最高峰の山下先生と2人のスピリットを受け継いでいます。それは今後の新しいサフォクリニックの礎になると期待しています。

サフォクリニックは顧客ファーストのため1日に何件もオペは組みません。一人ひとりに時間をかけて手術も経過診療も行うというのが変わらない昔からのスタイルです。今後もそれはキープするというのが父と姉の共通の方針です。

02

日本とは違う、韓国、中国の美容整形の概念

―そうやって伝統と革新のパイプ役も担っているわけですね。
海外からの患者様も多いサフォさんですが、韓国と中国、日本の患者様の求めるものに違いなどありますか。

白壁氏:ご存知の通り、数年前より韓国では美容医療ブームが起きており、中国、日本もそれに引っ張られている傾向があると思います。そのブームにファッション性が高いがゆえに服を選ぶように気軽に美容治療を受ける人が増えています。あくまでも治療なので値段だけではなく信頼できるクリニックかしっかり調べてから治療を受けて頂きたいです。

見た目をよくするということは一種の「心の解放」にも繋がっているんです。日本の男性は男だからとか、もう歳だからという理由であまり関心がなかった。今はだいぶ違いますが。

韓国のかたは良し悪しがはっきりとしている分、「美しい」ということは「正しい」と捉える傾向があり、美は男女平等であるという考えです。「美しい」に多くの人が貪欲ですし、全力で追求します。

中国のかたは他者からどう思われているかという承認欲求的な傾向が強いように感じます。「美しい」ことはステータスであり、だからこそ憧れの顔にしたいという思いがあります。両国とも競争社会ということも影響していますね。

03

「キレイ」という形容詞が男性にも当てはまる時代へ突入

―男性の話が出たところで、男性の美容整形に対する最近の傾向を教えて頂けますか。

白壁氏:美容が女性だけのものではないという傾向はますます強くなっています。特に20代を中心に美容意識が高まっています。メンズ脱毛も普及し、大手美容ブランドからメンズコスメやメンズ肌ケア商品が発売されているのもその表れです。美しくなるということは自分自身が気持ちよく生活できる、「健康で生活の向上でもある」ので男女平等という概念になってきました。

女性はある一定の美人顔に近づけようとしますが中高年以上の男性は誰でも同じ顔にすればいいわけではありません。そこに求められるのはドクターのデザイン性。
従来は、女性の丸みの顔をイメージし女性向けに医療が発達してきましたが、男性特有の凹凸を失わない様に治療をするのは非常に難しいテクニックでもあり、個性を生かしながら、誰かにそっくりな顔ではなく、それはデザイナーであるドクターの技量とデザイン力に関わってきます。

来院のきっかけは奥様やパートナーに勧められてという男性が多いです。人と会う機会が多く、社員を率いる経営者のかたは「身嗜みとして、いい自分、ストレスのない自分を見せていきたい」ということで自身をケアする。「いい自分」ならコミュニケーションも取りやすい。メイクや洋服でカバーできない分、男性の美容は高い洋服より価値があるということが浸透してきました。ジムに通って身体の筋肉美をつくるのもその一つ。男性美容は今はその延長線上にあるように思えます。

男性の場合はクリニック任せではありません。男性は車を選ぶように自分の「満足度」に重点を置きます。美容形成手術(美容整形)は、「機能する美」なので、5年後、10年後と先を見越して長く付き合える「一生身にまとっていられる美」なんです。

だからこそエイジングをも念頭に置いてデザインができるドクターを選ぶべきです。

04

オンリーワンの薄毛治療・育毛 「Mira Hair System」

―男性といえばAGA(男性型脱毛症)の治療が話題ですが。サフォではこのような髪の悩みに従来のものとは違う画期的な治療法があると伺いました。

白壁氏:「Mira Hair System」と言って「髪の種」を頭皮に植える治療で日本ではうちが初めてです。健康な頭皮状態をつくるのは「髪の種」です。

髪のエイジングケアは大きく分けて
①シャンプーなどの自宅でのセルフケア
②ヘッドスパなどサロンでのケア
③クリニックでの薬剤の注入や医療品の処方でのケア
④クリニックでの植毛手術
などがあります。

―従来の植毛手術と違う点はどういうところでしょう。

白壁氏:従来の植毛は髪の毛のある部分(後頭部)から自分の髪を取り、ない部分に植えるという単なるトランスポートなので後頭部の髪は少なくなります。ただ、思ったところに植えられるのでデザイン性は高いんです。

Mira Hair Systemは耳の後ろの生え際から(毛母細胞と真皮層)を採取して「髪の種」をつくり、増やしたい部分の頭皮に注入し、毛髪の再生を促す治療法です。再生医療の視点から当院が独自に研究開発したものです。

薄毛で悩む人は実は女性の方の方が多いんです。特に生え際や、分け目、頭頂部などは女性のほうが気にしますよね。「髪の種」に着目したのはパイオニア精神があるドクターたちが治療以外に日々、常に研究・開発をしている結果なんです。溶剤治療やシャンプー、どの注入剤よりも早く、高い確率で髪が生えてくる育毛治療法です。

05

人生を前向きにする生活の向上こそ、これからの美容医療

―最後に美容クリニックの近未来、今後のサフォの展開を教えてください。

白壁氏:美容医療に80年携わってきて、今感じるのは、当時より、美容医療が本当に身近になっていることです。その為、患者様がなぜその施術を受けたいのかどの様になりたいのゴールを患者様より聞くことがより重要になってきます。

美容クリニックは患者様の5年先、10年先を先取りして提案して欲しいと考えております。ただ流行を追い続けたり振り回されたりするのではない「生活の向上」と「心の解放」のための美容が理想です。

最近は美容を楽しんでいる感も出てきたので、車磨きするように自分磨きをする、自分自身への投資ですからオートクチュールの美容が求められます。

当院は長いお付き合いになるので信頼関係を大切にしています。私は患者様とドクターを繋ぐコンサルテーション役なので何か困ったことがあったら何でも相談できる窓口でありたいと考えています。

エイジングケアをして美しくなることはメンタリティの解放と自信をつけてあげることです。もう何歳だ、老けるのが怖いと発言する女性は常に心が追われていているのだなと感じます。「今の自分が一番好き」と言える人が実は一番美しいです。歳に追われるより良い歳になる様、追いかけるほうが良いですね。

伝統に培われた技術を駆使し、それに寄りかかるだけでなく常に革新的な要素も取り入れながら常に進化し、更新し続け、安心と信頼のクリニックを目指しています。

秋山:オリジナリティのある美容整形を通して人生が前向きに明るくなるなら、投資する価値があるということがよくわかりました。
白壁さん、本日はありがとうございました!

取材協力

サフォクリニック

〒106-0032 東京都港区六本木5-17-16 B1
営業時間:10:00 – 19:00
電話:0120-786-734
ご予約
https://www.sapho-clinic.com/

ミラヘアシステム
http://www.rigenera.jp

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