『メリット、デメリットを丁寧に説明するところからスタートします。納得していただくまでのきちんと説明のあと、不安もあるでしょうから患者さんからも納得いくまで質問をしていただきます。こういう施術をして欲しいと言ってもトラブルの原因に応じて適した治療法がそれぞれ違うので、その人に最適な機械の能力を最大限に引き出した治療を致します。施術後のアフターケアまでしっかり指導させてもらいます』と篠原院長。
医療法人社団 輝咲会(医療機関名がスキンリファインクリニック)の理念
人が笑顔になれるあらゆるシチュエーションを想像して欲しい。嬉しいときや感動したとき、あるいは人を楽しませ、助け、感謝し、感謝される、そんな「笑顔に溢れた社会」に貢献することが理念である。
秋山:知り合いの読者モデルから「シミ取りが1㎝1万円だから行ってみた」という話を聞いて驚いた印象があります。銀座の真ん中でもお手頃価格ですと気軽に利用できますよね。院長がおすすめの治療や最新の機械などについて伺えますか。
篠原院長:しみ取りは「1カ所1万円。1㎝以内」、ボトックスは「1カ所2万円」という価格でやっています。ただ肝斑とか一般的なシミと違うものは数回やらなくてはいけなかったり、特殊な機械を使う場合は料金も違ってきますが。
しわやたるみにはメスを使わない治療法としてボトックスやヒアルロン酸注射が一般的です。ヒアルロン酸はまだ日本では20年足らずですが、ボトックスはもう少し前からですね。
例えば折り紙を折ると折り目ができ、何回も折るとその線は太く深くなってきます。ボトックスはその折る作業(日常的な表情の動き)を2〜3ヶ月間止めるので、しわが深くなるのを抑えることができるんです。30代から定期的にボトックスを打って「しわを深くするのを2〜3ヶ月止める」という予防を年に何回かやっておくと、10年後、20年後はかなり違いますよ。
すでにくっきり入ってしまったしわにはボトックスはあまり効果がないので、溝を埋めて平らにするというのがヒアルロン酸です。ヒアルロン酸も打ち方や技術が年々変わってきています。当初はくっきり入ってしまったしわの溝を埋め立てて平らにするというやり方。次はホウレイ線や頬のくぼみというような、線ではなく面状の広範囲な部分をふっくらと盛り上げるというようにヒアルロン酸注入も変わってきました。最近ではさらに進んでいます。ホウレン線やマリオネットラインは、顔の筋肉の垂水(たるみ)です。たるみの原因も昔と考えが変わり、頭蓋骨が痩せていくことも、たるみの原因と考えられるように。つまり頭蓋骨のここが、或いは骨のこの部分が痩せるから顔のここにたるみが出る、というように解明されてきました。なのでこめかみや頬骨、下顎に沿ってヒアルロン酸を注入したりします。考え方や手法が変化してきています。たるみというと筋肉も痩せていますが、筋肉の付いている骨も痩せているわけです。その他、皮下脂肪の下垂や拘縮など、複合的な要因でたるみになるというメカニズムに注目したほうがいい治療につながります。
施術詳細・効果・リスク副作用等は、こちらをご参照ください。
ヒアルロン酸は半年程度おきのタッチアップ、ボトックス治療は3~4か月おきの定期的な治療が必要です。
ヒアルロン酸と同様の治療と思われることもありますが、実は全く違う効果を期待した治療があり、今僕がおすすめするのは「エランセ」注射です。ヒアルロン酸にはごくわずかしかない「皮膚を活性化する、そして若返らせる」という働きがあるのが大きな特徴です。エランセは外科手術で使われている溶ける糸が主成分なんです。溶ける糸で縫った傷口は絹糸やナイロン糸などと比べ、コラーゲンを増やす性質があるのがわかってきました。その溶ける糸の主成分を液体化したものが「エランセ」なので、肌の細胞を活性化させて自身のコラーゲンを増殖させます。バイオスティミレーター、つまり張りや肌質を改善する働きがあり、持続期間も2年ほどあリます。その間にメンテとしてレーザー治療やボトックス、ヒアルロン酸含め、ほとんどの治療を併用できますから、より効果的にエイジングケアしていくことが可能になります。
秋山:「人生100年時代」と言われ始め、日本人女性の2人に1人が50歳以上という時代を迎えた今「アンチエイジング」の需要はますます高まっています。一方で「若さが一番」「見た目重視」という価値観から、「美しく歳を重ねる」「自分らしく輝く」というように価値観も多様化しています。女性の美しさについて院長はどのようにお考えですか。
篠原院長:加齢からくる衰えを少しでも遅らせ、あるいは予防をして後半人生をいかに優雅に美しく過ごすかが大切ですね。20代、30代に戻りたいと言ってもそれは無理です。でも時計を少し巻き戻すことはできます。なるべく「ナチュラルに自然に」が僕のコンセプトです。老化とともに目立ってくるしわやしみ、たるみなどを外科的手術をしないで、それぞれの方に適したレーザーや注入剤の治療で、本来持っている肌力を最大限に引き出し、その歳なりに輝いて見える美しさを提案します。患者さんは変わりたくて来院するんですが、やはり内心では「気づかれたくない」という本音もあるので不自然にならないナチュラルな感じが大切です。治療は痛みやダウンタイムもなるべくないように心がけています。
若返りの美容医療を受けてみたいという女性は5割以上いますが、実際に美容クリニックに行った人は1割というアンケート結果が出ています。僕らは美容クリニックで働いているのでなんとも思いませんが、世の中の女性にとってはまだまだ、美容医療のハードルは高いということなんでしょうね。健康もそうですが、美容医療も予防なんです。定期的にボトックスを打つ若い女性が増えていますがそういう女性はしわの深くなるのが当然遅くなります。若い人たちは予防と捉える傾向になってきました。経年劣化をなるべく遅く緩やかにするためには予防とメンテナンスが必要です。予防なら料金もそんなに高いものではありません。そんな意味合いで美容クリニックを利用してもらえるとハードルも低くなるんではないでしょうか。もちろん時間を少し巻き戻すタイムマシーンに乗るのは何歳からでも乗れますからご安心ください。
秋山:街には若々しく生き生きしたシニア女性が増えてきましたが、美容は女性だけのものではないと、男性も脱毛はもちろん、メークもするような時代になってきました。まさにユニバーサルビューティです。そんな中、男性の美容医療についてお伺いします。
篠原院長:おっしゃる通り、男性の患者さんも近年増えています。特に人から見られる立場の人、人をまとめ上に立つ経営者などの男性が多いですね。「見た目が若いと言われたい」というより、「自分が気持ちよくいたい」「まだ元気で任せてもらって大丈夫です」と現役感をアピールしたい、自信を持って人生を楽しみたいというお考えの方が増えているように思います。持続可能なサスティナブル社会で男女の美容に対する考えの差がなくなり、ますますメンズ美容は加速傾向にあります。
秋山:最後に美容クリニックのこれからの課題や展望をお聞かせください。
篠原院長:美容クリニックは、専門医師が経営するクリニックのほかに、ビジネスとして医師以外が経営するクリニックも年々増えています。そして最初に話題になったようにコストが高いイメージも否めません。一般医療と比べて救命性、緊急性がないので保険が適用されず自費診療になるからです。
僕の場合は大学病院で形成外科に携わった経験があるので、一般医療の救命性、緊急性という大前提が身に染みついていますが、一般医療を経験しない経営者ですとビジネスだけに目を向けた利益追求型、つまり自費診療で自由に価格を設定することができるので、その辺が美容医療のダークサイドというか課題です。それが不信感や敷居が高くなってしまう原因にもなっているからです。
一般医療を経た専門医、つまり命を助けるという医師としての倫理観、心のあり方を身につけた医師が美容医療に携わることが望ましいと思います。
美容医療は命に直接には影響しませんが、心を豊かにし、人生を豊かにする素晴らしい医療です。ほんの少しの顔つきの変化や肌が改善されることが、心を勇気づけたり、傷ついた心を癒したり、仕事に前向きになったりなど、プラスの相乗効果をもたらします。そんな風に「人生を豊かにするお手伝い」ができるのが美容医療だと思います。
その方の心の在り方に良い影響を与えられたとき、僕ら医療従事者も心満たされ、この仕事をしていてよかったと思えるんです。
秋山:美容医療は外観を変えるのではなく、まさに心を活性化させる医療なんですね。
「若がえり」や「見た目重視」ではなく「ヘルシーでナチュラルな生き方」を提案し、時間を少し巻き戻せる予防的医療、、、、!おかげで美容クリニックの敷居が高くなくなったような気がします。
住所:中央区銀座4-2-12 銀座クリスタルビル5F
電話:0120-661-062
HP:https://skinrefine.jp
スキンリファインクリニックGroup
銀座院 0120-661-062
広尾院 0120-440-138
吉祥寺院 0120-556-595