同社の売上高の90%以上を占めるのは、街コン・恋活イベントサイト「街コンジャパン」、グルメイベントサイト「街バルジャパン」のイベントECサイト運営サービスである。
おもな売り上げ項目はイベント掲載料、集客手数料、自社開催イベントへの参加料、協賛金など。街コンジャパンでは自社開催イベントの売り上げが約60%、他社開催イベント掲載料等の売り上げが約40%を占めている。
イベントECサイト運営とイベント開催の両方を手がけていることが同社の特徴で、これが競争力となった。社長の吉弘和正氏は説明する。
「イベントECサイトとイベント開催の相乗効果が大きい。独身者向けのイベントをまとめているイベントECサイトはなかったが、それを当社がはじめた。さらにイベントECサイトを強化するには良質なコンテンツを充実させなければならないが、当社は自社でイベントを企画し、サイトに掲載してコンテンツを強化した。それと日本航空や新関西国際空港、三井不動産など企業とのコラボレーションで、サイト、イベント、当社のイメージアップができたのではないだろうか。」
一般にECサイトは先行者が大きな利を得やすいが、街コンジャパンは、コンテンツの強化によって先行者利益を得た。全国のイベントを網羅でき、さらにサイトから自社イベントにも送客するという仕組みをつくり上げたのである。
経済ジャーナリスト
小野 貴史