街コンサイトジャパンの登録者は50万人、掲載イベント数は年間1万5000件を超えた。しかも、まだまだ天井を打ちそうにない。吉弘氏によると「20代~40代の独身者は1000万人以上。サイト登録者は50万人だから、独身者の20分の1にすぎない」。さらに60代以上のシニア市場も開拓する方針だ。
当面の課題は3つある。第1にエリアの拡大である。街コンなどのイベント開催エリアは、事業所がある東京、大阪、北海道、名古屋、福岡が中心だが、東北をはじめ中四国、沖縄など全国各地に広げる。第2に、サイトへの掲載イベント数の拡大。そして第3に、サイトのカテゴリーを増やし、たとえば自分磨きなどのコンテンツを拡充させる。
同社は昨年末に設立5年目を迎えたばかりである。この間、大切にしてきたことは3つあるという。何事も基本を大切にすること。情熱をもつこと。成長を意識すること。
41歳で起業して現在46歳の吉弘氏が若い経営者に望むことは、「若い経営者が成功して浮かれてしまうのは仕方がない面もあるが、良いときも浮かれず、悪いときも悲観せず、情熱と成長への意欲をもって淡々と前に進んでほしい。IPOをめざすなら、社会への責任をもつことを強く意識してほしい」。
経済ジャーナリスト
小野 貴史