同社の15年9月期の売上高構成比でサービス課金収入50%、ネット広告収入29%、マーケティング支援収入21%が示すように、収益の源泉はメディアである。300億を超えるBtoCとCtoCの取引データに、1500万人のユーザー。ここにNETSEAのマーケットプレイスが加わり、売買情報を得てブロックトレーディング取引できる場がされた。メディア、マーケットプレイス、法人向けソリューションの3事業を複合させ、16年9月期に売上高21億100万円(39・4%増)、経常利益2億5000万円(44・7%増)、成長加速フェーズ2年目の19年同期には、それぞれ50億円、15億円をめざす。
ベンチマークしている企業はエムスリー、MonotaRO、アスクルなど。いずれも新市場を創出した企業で、武永氏も一般消費財のサーキュレーションエコノミー市場の創出に向かっている。
最後に、後につづく若き経営者たちにご自身のご経験をふまえてアドバイスをいただいた――。
「悩みがあれば目上の経営者に気軽に相談することが大事。その際、得意分野についても知ったかぶりをしないで謙虚に臨むこと。それから、若い経営者を取り込んで利用しようと目論む人もいるから注意すること。最低10人に会えば、客観的にやるべき事が見えてくる」。
経済ジャーナリスト
小野 貴史