Wayinとはソーシャルメディアの情報(ツイートなど)を効率的に抽出し、製品やサービスのプロモーションやブランディングを行うことのできるサービスだ。米国のWayin社が開発し、英語版以外での提供は日本が最初だった。
「我々は今までITインフラを中心に扱ってきたので、これまでお取引がなかった業界、例えば広告代理店、一般消費財のメーカ、Eコマースなどへの販路が必要でした。それをゼロから開拓していく過程で、会社経営の基本とされる『ヒト、モノ、カネ、情報』を実践で身につけることができたのです」。
社長に就任してからはまず部署ごと、個人ごとの稼働率など細かい部分の徹底的なチェックに取り組んだ。
「組織をチェックする上で参考にしたのが、アメーバ経営で知られる稲盛和夫氏の経営管理手法です。セクショナリズムが出る恐れもあると思ったのですが、全くの杞憂でした。実際は部署の垣根を越え、うちの空いている要員を使ってくれなどといった組織の活性化が起こって、全体の稼働率が上がり、収益も上がりました」。
次に森氏が取り組んだのは十年来の大きな課題に立ち向かうことだった。