アフィリエイト広告市場は、2017年には2450億円、2020年には3500億円規模まで拡大すると見込まれている。「アフィリエイト広告事業を引き続き伸ばすと同時に、新しいネット広告事業にも進出していきたいです。メディア事業では第3弾、第4弾と、新たなマッチングサービスを拡充し、収益性も高めていきます」と、宮本社長の鼻息は荒い。さらに、今後は第3の新規事業の創出にも傾注するという。それは、次代を担う社内ベンチャーを発掘し、育成することだ。ベンチャー事業には毎年度、コンスタントに投資していく方針だという。
「私のこれまでの経験では、新しい事業を軌道に乗せるのに約5年かかっています。当社の成長スピードを速めるためには、私一人の力では限界があります。そこで、私はプレーヤーから監督にシフトし、社内の人材に新規事業を任せることにしたのです」
実は、Switch.は、社内公募で選抜したメンバーが立ち上げを担ったという。このように、同社ではベンチャー事業が続々と花開いていきそうだ。
「ベンチャーを担う人材は今後、新卒採用はもちろん、中途採用によっても積極的に集めます。新規事業は、基本的に人材ありきで考えているので、ネット関係であればジャンルにはこだわりません。ベンチャーに向いているのは、反骨精神が旺盛で高い目標を抱き、そして、誰にも負けない専門性がある人。我こそはという意欲的な人には、ぜひ当社の門を叩いてもらいたいですね」と、宮本社長は力強く語った。