無料対話アプリのLINEが東京証券取引所に株式の新規上場手続きを再申請したと各社が一斉に報じた。昨秋に上場手続きの一時凍結を表明した同社だが、2015年内の上場を目指して再び上場準備に入ることになる。世界で2億人近いユーザーを持つLINEの上場時の時価総額は1兆円規模に上るとされ、今秋をめどに上場を予定する日本郵政グループに次ぐ大型の新規上場案件として、市場関係者の注目を集めている。かつて株式会社ライブドアの代表取締役として経営再建を果たし、今年4月1日付で就任した出沢剛社長兼最高経営責任者(CEO)は、上場について「何か決まったことはない」と述べるにとどめている。LINEの14年12月期の連結売上高は前の期比 約2倍の863億円となっている。