2017年3月第4週のIPO・株式上場まとめ：株式会社グリーンズ

株式会社グリーンズのIPO概要上場日：3月23日

会社名：株式会社グリーンズ（コード6547）
事業内容：ホテル・レストラン・バンケットの運営
市場：東京証券取引所市場第2部
主幹事：野村証券
公募価格：1,400円（時価総額16,800百万円）
資金調達額：2,800百万円
初値：1,521円（時価総額18,252百万円）
公募価格に対する初値当落率：8.6 %

上位株主
・新緑　25.50%
・TM　21.50%
・村木敏雄（会長）　21.38%
・村木雄哉（専務）　21.12%
・松井清（社長）　2.50%

業績
【2014/6期】　売上高21,888百万円、経常利益1,168百万円、当期純利益▲939百万円
【2015/6期】　売上高22,494百万円、経常利益2,110百万円、当期純利益1,387百万円
【2016/6期】　売上高25,006百万円、経常利益2,270百万円、当期純利益1,289百万円
【2017/6期（予想）】　売上高25,775百万円、経常利益2,149百万円、当期純利益1,483百万円
※2014/6期は単体決算

事業内容

・同社はホテル・レストラン・バンケットの運営の会社だが、基本的にはホテル事業の会社。

・ホテル部門は2部門より構成されている。「コンフォート」ブランドの宿泊特化型ホテル59店舗からなる「チョイスホテルズ事業」及び、「伊勢シティホテル」他の三重県中心を中心に29店舗を運営の「グリーンズホテルズ事業」の2部門体制となっているのが同社の特徴。

・尚、「コンフォート」はアメリカ本社のチョイスホテルズインターナショナル社のブランドであるが、同社は日本国内で同ブランドを独占的及び優先的に展開できる権利を有しており、FC展開を行う形となっている。

・部門別では2016/6期はチョイスホテル事業が売上高18,056百万円、グリーンズホテル事業が売上高6,781百万円となっており、チョイスホテル事業が事業の中心となっている。

業績について

・公開申請期の2016/6期まで順調に売上・利益ともに拡大。申請翌期の2017/6期は増収となるが経常利益ベースでは若干の減益予想。しかしながら当期純利益は増益を予想している。

株主について

・オーナー一族及び一族の資産管理会社中心の株主であり、安定的な株主構成となっている。

・VCを始めとする投資ファンドや銀行等を始めとする法人株主も存在していない。

 IPOの結果

・主幹事は野村証券。

・公募価格1,400円。2017/6期予想EPS（1株当たり当期純利益）140.5円であり、公募価格の予想PER9.9倍。

・上場初値は1,521円。公募価格に対する初値騰落率は8.6%となっている。