事業内容:インターネット広告配信プラットフォームの開発等
市場:東証マザーズ市場
主幹事:野村証券
公募価格:2,600円(時価総額6,251百万円)
資金調達額:282百万円
初値:6,060円(公募価格に対する騰落率133%)
初値時価総額:14,570百万円
上位株主
・田中弦(社長) 49.80%
・テクノロジーベンチャーズ3号投資事業有限責任組合 16.84%
・サイバー・コミュニケーションズ 5.54%
・サイバーエージェント 5.48%
・松島稔(取締役) 2.44%
業績推移
【2014/3期】 売上高1,220百万円、経常利益▲20百万円、当期純利益▲47百万円
【2015/3期】 売上高2,413百万円、経常利益▲69百万円、当期純利益▲100百万円
【2016/3期】 売上高4,519百万円、経常利益▲54百万円、当期純利益▲55百万円
【2017/3期】 売上高4,721百万円、経常利益88百万円、当期純利益84百万円
【2018/3期(予想)】 売上高5,873百万円、経常利益293百万円、当期純利益200百万円
・同社はインターネット広告配信プラットフォーム等のサービス開発、広告主のマーケティング支援サービスを主に行っている。
・具体的にはインターネット上の広告配信技術を核に、広告代理サービス・メディアグロースサービス(広告運営)・ソリューションサービス・ウェブサービスを一気通貫で行っている。
・同社は2005年に設立のRSS広告社を前身としている。RSS広告社はインターネットの黎明期より日本のインターネット広告配信技術では著名な会社であり、同社はインターネット広告技術の老舗企業とも言うべき存在である。
・16/3期まで赤字が継続していたが、17/3期に黒字化。形の上では16/3期決算を利用しての期越え決算の上場申請となっているが、既に17/3期の決算も確定しており、18/3期予想決算も開示されている。
・17/3期に経常利益88百万円の黒字化後、18/3期に293百万円と大幅な増益を見込む計画となっている。
・田中社長が株主シェア49.8%を有する筆頭株主となっている。
・しかしながら第2位株主のテクノロジーベンチャーズ3号投資事業有限責任組合(シェア16.84%)を始め、電通デジタル投資事業有限責任組合(同1.98%)、ドコモ・イノベーションファンド投資事業組合(同1.98%)、TBSイノベーション・パートナーズ1号投資事業組合(同1.79%)と言った複数のVC株主が存在しており、VCの株主シェアは約22%となっている。
・尚、VCの上記4ファンドはIPOに際し90日もしくは株価1.5倍のロックアップ契約を締結済み。
・主幹事は野村証券。
・公募価格2,600円で、2018/3期予想EPS(1株当たり当期純利益)84.1円であり、予想PERは30.9倍。
・上場初値は6,060円。予想PERは72.0倍。公募価格に対する初値騰落率133%となり、公募価格に対し2倍以上の初値を付けることとなった。
・人気化し初値が付いたのは、上場日翌日の6月28日となっている。
・日本のインターネット広告業界の老舗企業のIPO案件。16/3期まで赤字が継続していたものの、スマホ広告の拡大を背景に17/3期に黒字化。18/3期に大幅な増益を見込むことでIPOを達成している。
・インターネット関連企業と言うこともあり人気化。上場日翌日に初値が付き、また公募価格の2倍以上の初値となり時価総額も100億円超えし、IPOに成功している。